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太股が痛い
太股が痛い
ロンバルディーアの前半は退屈な展開だったけど、後半はベッティーニのアタックでがぜん盛り上がった。
アルバーニがマイクでカメラマンにハイテンションで注意し、オートバイに乗るレギュレーターがホイッスルと怒鳴り声で仕切るときは、もうアドレナリンが出まくった。
選手がギザッロ教会の横を通過するときに鐘が打ち鳴らされるのだけど、ここでさらにボルテージが高まる(今日のガゼッタのいちばん大きな写真は、僕がここで撮ったベッティーニ)。
プロツールがもめているけど、僕らにとってのカテゴリーは5大クラシックの一つ。
オートバイで撮影するのはものすごい興奮があって、これだからこの仕事はやめられない。
はっきり言って、みなさんの100倍は楽しんでいます(すみません)。

プレスルームで写真を大急ぎで電送して、すぐにマルペンサ空港に向かい、21時半のJAL便に搭乗。
ロンバルディーアが終わったその日に帰国便に乗るのは初めて。
とにかくその前にトイレでススの着いた顔を洗わなくては。
機内はエコノミーもビジネスも満席で、相変わらず紙袋を抱えた女性が多い。
乗ってからも写真の整理をしていたから、夕食でいつものシャンパンを飲んで気絶するように熟睡。
目が覚めると、腕時計がない!
びっくりして座席の下を探していると、スチュワーデスさんもいっしょに探してくれ、そして見つけてくれた。
どうやら、無意識のうちにいつもの癖で外したみたいだ。
僕はホテルで寝るときは下着も付けずに裸で寝るのだけど(欧米では普通だと思う)、その癖がでなくて良かった。

今、都内のホテルでこれを書いている。
ベッティーニがゴールして彼のところに走っていったら、ブラマーティ監督(ちょっと笑っちゃう)が持っていたベッティーニの自転車に思いきり太股をぶつけて、今も歩くと痛い。
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