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トラック世界選会場から
トラック世界選会場から
世界選手権は午前に予選などがあり、そして昼休みを挟んで夜遅くまでレースがある。
ということは、朝早くから深夜までずっと働き続けることになる。
一昨日なんて、昼も夜もまともに食べられなかったほど。
今、プレスルームの机の目の前にはジャッキー・デュランがフランスのテレビの仕事でいるのだけど、昨日地元のテレビが来てインタビューを受けているのを聞いたら、
「ええ、朝から夜までずっと仕事です。休めるのは昼ご飯のわずか1,2時間だけですね」とのたまう。
1,2時間も昼ご飯で休んでいられるのなら幸せだぜい。

スペインのマジョルカ島という、ヨーロッパでも遠いところにあるところなのに、思いがけない顔が見られる。
近所の自転車クラブの会長で、僕もずっとお世話になってきた人が、イタリア車連のトラック部門の偉い人になって来ているのに驚いた。
それからバッソといっしょに東京に来た弁護士と会ってびっくり。彼は自転車のファンとしてもかなりのもので(サイクリストとしても。だってバッソと練習をなんどかしたというのだから)、今年はシモーニなんかが出たアルゼンチンのサン・ルイスというレースも選手といっしょに招待されて行ってきたという。
来年僕も招待してくれるようにお願いしてよと聞いたら「おお、まかせておけ」と言っていたけど、後になって気がついたらオーストラリアのダウンアンダーと重なっているんだな、これが。
そのオーストラリアは女子の500mTTで世界新記録を出した。
世界記録が出た場面に僕は何度も立ち会っているが、あの大歓声の中ではいつも背中がぞくぞくするような興奮がある。
昨日のリァネラスのポイントレースもすごかった。地元であのぶっちぎりの優勝。本人も泣いていた。
それからワン・カンポーの優勝。同じアジアの人間として、すごくうれしかった。

トラックレースは面白い。
みなさんもトラックの世界選を見たら、感動するのは間違いありません。保証します。
来年のマンチェスターの大会は、数年前と同じように4日間から5日間に戻される。仕事する方としてもこっちが断然良い。
それにあそこは観客が盛り上がるから、来年ぜひ来てみてください。

(写真はポイントレースで優勝したリャネラスが、ヘントの6日間レースで事故死したガルベスの兄弟に駆け寄ったところ)
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