2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
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2024-09-12
砂田弓弦全国巡回写真展 @ 富山
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2024-09-09
自転車と紅茶のおみせ ゆいの壁
自転車と紅茶のおみせ ゆいの壁
「本物」の意味、分からないマニアに教えてあげますね
宇都宮で30年ぶりに先輩にあった。その方は昔、細身の身体で国内のロードレースで活躍された方だったけど、今はかなり筋肉質だ。
大学卒業後、競輪選手になられたからだ。
ジャパンカップを見て「昔、こんな世界があったなら、間違いなく目指していたと思う」と、しみじみと語られた。
僕ら40代、ちょうど日本の各チームの監督らがそんな世代なんだけど、今と昔は隔世の感があるとみんな思っているのではないか。
たとえば僕が日本の雑誌で仕事をやっていたころ、編集者から「レースのことをやっても売れないから」「はっきり言って興味ないです」なんて、ずばり言われた。
3週間のブエルタを取材して持ち込んだら、ギャラが3万円だったこともあった。
まあ、編集者は人事異動で入ってきた人がほとんどなわけで、自転車への愛情がないから当然と言えば当然なんだけど、それでもたとえばテレビが中継を始め、ツールの人気が出てきたとたんに掲載し始めるのを見ていると、「あのときの言葉はいったいなんだったの」と、あきれかえったものだ。
これは自分の仕事の面からの話だけど、僕らの世代の、たとえば監督連中やメーカー勤めの人、お店の人などにも、共通の思いがけっこうあると思う。
だから、同じファンの人と話をしても、こうした共通の思いをした同世代とそうでない世代ではあきらかに違っていて、日本の今の世代の人と話をすると逆に違和感を覚えることだって少なくない。
昔だったら、レース会場にきて選手を見るよりも自転車を見ているおたくの人がずっと多かったし、雑誌社のカメラマンの仕事は、選手の自転車を撮ることが大事だった。
レースでちゃんとレースを見る。雑誌がレースをやるならば、自転車じゃなくて自転車競技を取材する。これが(僕らの世代にとって)本物だろう。
インターネットで仕入れた情報を振り回すのもけっこう。だけど心情的には、ミロワールや自転車競技マガジンなんかを見て、本場にあこがれていた連中の方が、僕はずっと好きだ。
大学卒業後、競輪選手になられたからだ。
ジャパンカップを見て「昔、こんな世界があったなら、間違いなく目指していたと思う」と、しみじみと語られた。
僕ら40代、ちょうど日本の各チームの監督らがそんな世代なんだけど、今と昔は隔世の感があるとみんな思っているのではないか。
たとえば僕が日本の雑誌で仕事をやっていたころ、編集者から「レースのことをやっても売れないから」「はっきり言って興味ないです」なんて、ずばり言われた。
3週間のブエルタを取材して持ち込んだら、ギャラが3万円だったこともあった。
まあ、編集者は人事異動で入ってきた人がほとんどなわけで、自転車への愛情がないから当然と言えば当然なんだけど、それでもたとえばテレビが中継を始め、ツールの人気が出てきたとたんに掲載し始めるのを見ていると、「あのときの言葉はいったいなんだったの」と、あきれかえったものだ。
これは自分の仕事の面からの話だけど、僕らの世代の、たとえば監督連中やメーカー勤めの人、お店の人などにも、共通の思いがけっこうあると思う。
だから、同じファンの人と話をしても、こうした共通の思いをした同世代とそうでない世代ではあきらかに違っていて、日本の今の世代の人と話をすると逆に違和感を覚えることだって少なくない。
昔だったら、レース会場にきて選手を見るよりも自転車を見ているおたくの人がずっと多かったし、雑誌社のカメラマンの仕事は、選手の自転車を撮ることが大事だった。
レースでちゃんとレースを見る。雑誌がレースをやるならば、自転車じゃなくて自転車競技を取材する。これが(僕らの世代にとって)本物だろう。
インターネットで仕入れた情報を振り回すのもけっこう。だけど心情的には、ミロワールや自転車競技マガジンなんかを見て、本場にあこがれていた連中の方が、僕はずっと好きだ。