2024-11-20
イタリアは名将マルティネッリが立候補
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2024-11-17
セルジュ・パウェルスがベルギー・ナショナルチーム監督に
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2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
ゆいの壁
明日から第1ステージ
昨日はアデレード市内でクリテリウムがあった。何年か前まではこのレースもツール・ダウン・アンダーの第1ステージとして行われていたのだけど、今はこの“顔見せレース”はカウントされない。
それでもいつもすごい人出で、今年はアームストロングの影響でさらに多いはず。
今日は休養日だけど、昨日撮った写真の整理で1日が終わった。
明日から第1ステージ。
毎年、僕にはオートバイが毎日あてがわれていたけど、今年は取材側も400人近く来ており、結局僕はレキップやサイクリングニュースとこのオートバイを半日交代で使わなければならない。
このレースのオフィシャルフォトグラファーはワトソンがやっている。
彼を交えての話し合いが夕方あった。
レキップはアームストロングを撮りにきている。
僕はアームストロングとレースを撮りにきている。
サイクリングニュースは、インターネットなのでそんなに写真は...。
こんな状況を踏まえ、ミーティングの結果、レキップがまずはアームストロングを押さえるために明日の午前中に乗る。僕は明日の午後からだけど、土曜日のいちばん良いステージをくれたから良かった。
今、泊まっているアデレード・ヒルトンには選手もいる。しかし、アームストロングは別の所に宿泊している。
夕食を食べて一人でエレベーターに乗ったら、止まった階でなんとアームストロングが乗ってきた。
そして僕の顔をみつめて、「Hello」と挨拶してくれた。
同じシチュエーションで僕はメルクスだろうが、イノーだろうが、インドゥラインだろうが、どんなチャンピオンに会っても何とも思わない。
冗談の一つや二つも言うだろうし、これまで本当にそんな場面もあった。
だけど、アームストロングにはちょっとドキドキした。
この俺の小心者!
ジロのボスのゾメニャーンがアームストロングが最後に勝ったツール・ド・フランスに来たとき、アームストロングと一緒にいるところを撮ったら「メールで送ってくれ」と言われ、送ってあげた。みんな、やっぱりアームストロングは特別なんだよね。
これまでアームストロングさん(ここから敬語を使用します)とレースで何度も顔を合わせているけど、写真を撮るときに声をおかけしたくらいで、しゃべったこともほとんどない。
なにかしゃべりたかった。
僕はイタリア語しかできないけど、アームストロングさんはイタリアにしばらく住んでいたから、イタリア語はだいたいお分かりになる。
が、リクイガスのキッキもそこで乗ってきてしまった。
不幸にも、キッキとの会話が始まってしまった。クソお。
アームストロングさんは横でブラックベリーをいじり、メールの返信をしていらっしゃる。
誰からのメールが必死に見ても、分からなかった。
「おれもこのあとカタールにいくんだ。そのあと、カリフォルニアもね」とキッキが言ってエレベーターから降りるとき、アームストロングさんも行ってしまった。
彼はまた振り返って僕に
「Good Night」と言ってくれた。
この劇的でドラマチックな出会いで、なんの会話もなく、キッキとの実のない話で終わってしまった。
アデレードは夕焼けで真っ赤だった。
夕日に向かって「キッキのバカヤロー、さよならランス」と叫んだ。
(この日記はノンフィクションですが、最後の二行だけはフィクションです)
それでもいつもすごい人出で、今年はアームストロングの影響でさらに多いはず。
今日は休養日だけど、昨日撮った写真の整理で1日が終わった。
明日から第1ステージ。
毎年、僕にはオートバイが毎日あてがわれていたけど、今年は取材側も400人近く来ており、結局僕はレキップやサイクリングニュースとこのオートバイを半日交代で使わなければならない。
このレースのオフィシャルフォトグラファーはワトソンがやっている。
彼を交えての話し合いが夕方あった。
レキップはアームストロングを撮りにきている。
僕はアームストロングとレースを撮りにきている。
サイクリングニュースは、インターネットなのでそんなに写真は...。
こんな状況を踏まえ、ミーティングの結果、レキップがまずはアームストロングを押さえるために明日の午前中に乗る。僕は明日の午後からだけど、土曜日のいちばん良いステージをくれたから良かった。
今、泊まっているアデレード・ヒルトンには選手もいる。しかし、アームストロングは別の所に宿泊している。
夕食を食べて一人でエレベーターに乗ったら、止まった階でなんとアームストロングが乗ってきた。
そして僕の顔をみつめて、「Hello」と挨拶してくれた。
同じシチュエーションで僕はメルクスだろうが、イノーだろうが、インドゥラインだろうが、どんなチャンピオンに会っても何とも思わない。
冗談の一つや二つも言うだろうし、これまで本当にそんな場面もあった。
だけど、アームストロングにはちょっとドキドキした。
この俺の小心者!
ジロのボスのゾメニャーンがアームストロングが最後に勝ったツール・ド・フランスに来たとき、アームストロングと一緒にいるところを撮ったら「メールで送ってくれ」と言われ、送ってあげた。みんな、やっぱりアームストロングは特別なんだよね。
これまでアームストロングさん(ここから敬語を使用します)とレースで何度も顔を合わせているけど、写真を撮るときに声をおかけしたくらいで、しゃべったこともほとんどない。
なにかしゃべりたかった。
僕はイタリア語しかできないけど、アームストロングさんはイタリアにしばらく住んでいたから、イタリア語はだいたいお分かりになる。
が、リクイガスのキッキもそこで乗ってきてしまった。
不幸にも、キッキとの会話が始まってしまった。クソお。
アームストロングさんは横でブラックベリーをいじり、メールの返信をしていらっしゃる。
誰からのメールが必死に見ても、分からなかった。
「おれもこのあとカタールにいくんだ。そのあと、カリフォルニアもね」とキッキが言ってエレベーターから降りるとき、アームストロングさんも行ってしまった。
彼はまた振り返って僕に
「Good Night」と言ってくれた。
この劇的でドラマチックな出会いで、なんの会話もなく、キッキとの実のない話で終わってしまった。
アデレードは夕焼けで真っ赤だった。
夕日に向かって「キッキのバカヤロー、さよならランス」と叫んだ。
(この日記はノンフィクションですが、最後の二行だけはフィクションです)