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補給食が守ってくれた?
補給食が守ってくれた?
昨日のグリーンマウンテンのステージ、フルームがパンターニ並みの強烈なアタックを決めて優勝。
相変わらず、山の実力は世界一だと思いました。

ところで、昨日は大変な日でした。
集団を追い抜くときに、去年のジロで2位になったコロンビアのウランが、食べなかった補給食を手渡してきたのです。
僕は腹が減っていなかったので、それを左側のポケットに入れました。
しばらくして、僕はオートバイごと転倒しました。
運転していたカザール(ジロやツールでも活躍したフランスを代表する選手。去年引退)が道路にあったスピードを落とすための段差にハンドルを取られたのです。
普通だと、標識があったり、色が付けられたりしていて分かるのですが、田舎を走っていたせいか、なんのシグナルもなく、50km/hくらいでそのまま乗り上げたのです。
ちなみにあとから聞いたのですが、クルマに乗っていた人もそこに気づかず、もろにガツーンだったそうです。
カザールはなんともなかったのですが、僕は左腕と左の脇に擦過傷を負いました。
カメラも落としたのですが、写真はちゃんと撮れました。
ただ頭を打ったので多少ふらふらしていたし、夜も心配だったのですが、大丈夫でした。
擦過傷の痛みで眠れない事もなく、もちろん今もヒリヒリしますが、今日の最終ステージもオートバイに乗って撮影します。

擦過傷ですが、左腕よりも脇腹の方がダメージが少なかったのですが、それはウランからもらった食料がプロテクトしてくれたせいもあったのです。
袋が破れて中身が出ていたことが物語っていました。
夕食時にウランに事故の事を話したら(ウランはプロ1年目をイタリアで走ったせいもあり、イタリア語がうまいのです)、驚いていましたが、食料が思いがけず役立った事に喜んでいました。

カザールは何度もお詫びしてくれて、夕食時にも
「また僕のオートバイに乗ってくれる?」と言っていましたが、
「もちろんさ!来年のこのレースも予約するよ」と答えました。
彼に非はまったくなく、目印のない段差のせいです。

ただ、レースが終わってホテルにつき、クルマから降りて歩いているときに鞄を落としてその中に入っていた眼鏡を踏んでしまい、ぐちゃぐちゃになってしまいました。
まあ今日も仕事できるし、普通通りの生活ができるので、本当に良かったです。
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