2024-11-20
イタリアは名将マルティネッリが立候補
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2024-11-17
セルジュ・パウェルスがベルギー・ナショナルチーム監督に
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2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
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ポイント&ランキングシステムが連盟の根底になければならない
先日、ポイントをつけて五輪の代表選手を選ぶ連盟のやり方がナンセンス極まりないことを書いた。ロードレースというのは、コースに合わせて選手を選考するのが大前提。ポイントで五輪選手を選んでいる国なんて、少なくとも僕は知らない。
東京五輪では新城と増田が日本代表となった。幸いにしてコースと実力から極めて妥当だったが、今後その選考方法を改めないと、スプリンターが山岳コースに臨むことになるなど、あり得ない事態が起きる可能性は十分にある。
今の車連に改める能力があるかといえば、おそらく不可能だけれど…。
ただしこのポイント、五輪代表を選ぶためにやっているのは馬鹿げているけれど、通常のレースのポイント&ランキングシステムは必ず必要だ。
それこそ、これがない自転車先進国を僕は知らない。
イタリアもフランスもスペインも、少なくとも半世紀前くらいからこれがあるのではないだろうか?
これは僕が1992年に出した書籍「ロードレース教書」の中で書いているイタリアのポイントシステムだ。イタリア車連に足を運び、1年以上かけて資料を集めて作った本だ。
1位 2位 3位 4位 5位
普通の試合
ロード・シクロクロス 5 4 3 2 1
クリテリウム 3 2 1
ピスト 4 3 2 1
ティポ・ピスタ(道路上での擬似ピストレース) ー ー ー ー ー
ガーラ・フラツィオーネ(例えば午前に1aのレースがあり、その上位のものが2aを走れるようなレース)
1a 5 4 3 2 1
2a 5 4 3 2 1
総合 5 4 3 2 1
地域選手権
ロード、シクロクロス 10 8 6 4 2
ピスト 8 6 4 2 ー
チームロード 10 8 6 4 2
全国大会、国際試合
全国大会ロード・シクロクロス 10 8 6 4 2
〃 ガーラ・フラツィオーネ
1a 5 4 3 2 1
2a 5 4 3 2 1
総合 5 4 3 2 1
全国大会ピスト 8 6 4 2 ー
国際大会ピスト 12 9 6 3 ー
イタリア選手権ロード・シクロクロス 15 12 9 6 3
〃 ピスト 12 9 6 3 ー
〃 チームロード 15 12 9 6 3
軍隊選手権ロード 10 8 6 4 2
〃 ピスト 8 6 4 2 ー
ステージレース
海外国際試合(ナショナルチーム) 12 10 8 6 4
国内国際試合(ナショナルチーム) 12 10 8 6 4
ステージ・リーダー 10 8 6 4 2
その他のレース
ステージ 10 8 6 4 2
ステージ・リーダー 5 4 3 2 1
世界選 20 16 12 8 4
オリンピック 20 16 12 8 4
世界軍隊選手権 15 12 9 6 3
特別得点
オリンピック優勝 100
世界選優勝 100
世界記録達成時 100
世界軍隊選手権優勝 50
イタリア選手権優勝 20
ナショナルチームに1回以上選考 30
そして当時のいわゆるアマの最高カテゴリーはディレッタンテで、19才からとなる。当時は「ディレッタンテ1」と「ディレッタンテ2」があり、2で上位入賞を繰り返してポイントを積み重ね、21点以上取ると1に上がれる仕組みだ。これまで年齢がすすむに連れてカテゴリーが上がってきたが、ここにきて初めて実力別に分けられる。
ディレッタンテ2だけのレースは110~140Kmで行われるのが特徴で、そのほかの規則はディレッタンテ1・2のものに準ずる。レースシーズンは2月の最終土曜日から10月30日までだ。1・2のものは、日曜、祭日のレースは2月から5月まで120Km~150Km,6月から11月までは最低150Km。火曜と土曜のレースは年間を通して最大120Kmに制限される。
またサーキット・コースで行われるものは、日曜、祝日、火曜、土曜のみで、距離は最大100Km。
タイム・トライアルは月曜を除いてはいつ行われても良く、距離は個人の場合最大40Km,二人だと60Km,チームだと100Kmに制限されている。
ディレッタンテになって1年目の選手は年間最大50レース、その他の選手は年間最大65のロードレースしか参加してはいけない。ステージレースの計算は、4ステージまでのものは2回のレースと見なされ、それ以上のものは3回のレースと見なされる。選手は年間4回までステージレースを走ることができ、世界選まで2回、その後2回である。
規則は年々変わっているけれど、僕が言いたいのは、数十年前から、このようにシステマチックにやっているということだ。
余談だが、当時はプロに行くのもポイントと年齢に条件があり、スーパースターのジュゼッペ・サロンニはアマ時代のその強さから必要な年齢を満たさなくてもプロになれた例外中の例外であり、フィリッポ・ポッツァートはUCIの規則の変更で恩恵を受け、ジュニアからいきなりプロになった第1号の選手となった。
話は外れたが、こうしたポイントシステムがないから、連盟のレースに興味が持たれず、あちこちで未公認の草レースが増殖する大きな原因にもなっている。
つまり、ポイント&ランキングはそれこそ連盟の根底をなすものと言えるくらい大事なことなのだ。
今の日本の連盟はほぼ機能していないのだけど、その原因は自転車強豪国にあって、日本にないことを探してこなかったことだ。つまり、今の体制は今できたのではなく、数十年に渡って無知のままやってきた結果なのだ。歴代の人たちの責任は本当に重いと思う。
東京五輪では新城と増田が日本代表となった。幸いにしてコースと実力から極めて妥当だったが、今後その選考方法を改めないと、スプリンターが山岳コースに臨むことになるなど、あり得ない事態が起きる可能性は十分にある。
今の車連に改める能力があるかといえば、おそらく不可能だけれど…。
ただしこのポイント、五輪代表を選ぶためにやっているのは馬鹿げているけれど、通常のレースのポイント&ランキングシステムは必ず必要だ。
それこそ、これがない自転車先進国を僕は知らない。
イタリアもフランスもスペインも、少なくとも半世紀前くらいからこれがあるのではないだろうか?
これは僕が1992年に出した書籍「ロードレース教書」の中で書いているイタリアのポイントシステムだ。イタリア車連に足を運び、1年以上かけて資料を集めて作った本だ。
1位 2位 3位 4位 5位
普通の試合
ロード・シクロクロス 5 4 3 2 1
クリテリウム 3 2 1
ピスト 4 3 2 1
ティポ・ピスタ(道路上での擬似ピストレース) ー ー ー ー ー
ガーラ・フラツィオーネ(例えば午前に1aのレースがあり、その上位のものが2aを走れるようなレース)
1a 5 4 3 2 1
2a 5 4 3 2 1
総合 5 4 3 2 1
地域選手権
ロード、シクロクロス 10 8 6 4 2
ピスト 8 6 4 2 ー
チームロード 10 8 6 4 2
全国大会、国際試合
全国大会ロード・シクロクロス 10 8 6 4 2
〃 ガーラ・フラツィオーネ
1a 5 4 3 2 1
2a 5 4 3 2 1
総合 5 4 3 2 1
全国大会ピスト 8 6 4 2 ー
国際大会ピスト 12 9 6 3 ー
イタリア選手権ロード・シクロクロス 15 12 9 6 3
〃 ピスト 12 9 6 3 ー
〃 チームロード 15 12 9 6 3
軍隊選手権ロード 10 8 6 4 2
〃 ピスト 8 6 4 2 ー
ステージレース
海外国際試合(ナショナルチーム) 12 10 8 6 4
国内国際試合(ナショナルチーム) 12 10 8 6 4
ステージ・リーダー 10 8 6 4 2
その他のレース
ステージ 10 8 6 4 2
ステージ・リーダー 5 4 3 2 1
世界選 20 16 12 8 4
オリンピック 20 16 12 8 4
世界軍隊選手権 15 12 9 6 3
特別得点
オリンピック優勝 100
世界選優勝 100
世界記録達成時 100
世界軍隊選手権優勝 50
イタリア選手権優勝 20
ナショナルチームに1回以上選考 30
そして当時のいわゆるアマの最高カテゴリーはディレッタンテで、19才からとなる。当時は「ディレッタンテ1」と「ディレッタンテ2」があり、2で上位入賞を繰り返してポイントを積み重ね、21点以上取ると1に上がれる仕組みだ。これまで年齢がすすむに連れてカテゴリーが上がってきたが、ここにきて初めて実力別に分けられる。
ディレッタンテ2だけのレースは110~140Kmで行われるのが特徴で、そのほかの規則はディレッタンテ1・2のものに準ずる。レースシーズンは2月の最終土曜日から10月30日までだ。1・2のものは、日曜、祭日のレースは2月から5月まで120Km~150Km,6月から11月までは最低150Km。火曜と土曜のレースは年間を通して最大120Kmに制限される。
またサーキット・コースで行われるものは、日曜、祝日、火曜、土曜のみで、距離は最大100Km。
タイム・トライアルは月曜を除いてはいつ行われても良く、距離は個人の場合最大40Km,二人だと60Km,チームだと100Kmに制限されている。
ディレッタンテになって1年目の選手は年間最大50レース、その他の選手は年間最大65のロードレースしか参加してはいけない。ステージレースの計算は、4ステージまでのものは2回のレースと見なされ、それ以上のものは3回のレースと見なされる。選手は年間4回までステージレースを走ることができ、世界選まで2回、その後2回である。
規則は年々変わっているけれど、僕が言いたいのは、数十年前から、このようにシステマチックにやっているということだ。
余談だが、当時はプロに行くのもポイントと年齢に条件があり、スーパースターのジュゼッペ・サロンニはアマ時代のその強さから必要な年齢を満たさなくてもプロになれた例外中の例外であり、フィリッポ・ポッツァートはUCIの規則の変更で恩恵を受け、ジュニアからいきなりプロになった第1号の選手となった。
話は外れたが、こうしたポイントシステムがないから、連盟のレースに興味が持たれず、あちこちで未公認の草レースが増殖する大きな原因にもなっている。
つまり、ポイント&ランキングはそれこそ連盟の根底をなすものと言えるくらい大事なことなのだ。
今の日本の連盟はほぼ機能していないのだけど、その原因は自転車強豪国にあって、日本にないことを探してこなかったことだ。つまり、今の体制は今できたのではなく、数十年に渡って無知のままやってきた結果なのだ。歴代の人たちの責任は本当に重いと思う。