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全日本選手権行って来た
一人でクルマを運転し、片道7時間かけて広島まで行ってきた。
土曜日のレース会場は、終日土砂降り。
長靴持って行ってよかった。
日曜日のレースが終わったら、さっさと撤収し、混まないうちに退散。
家に着いたのは夜12時半で、風呂に入り、ビールを飲んだら汗が噴き出した。
梅雨の蒸し暑さは本当に嫌。
かといって、エアコンも好きじゃない。

明後日、ツール・ド・フランスに向けて出発。
今回、オランダが出発だけど、国外スタートは準備が大変で、やめて欲しい(カンチェッラーラも去年のブエルタで言っていました)。

あれっ、梅雨が嫌だの、エアコンが嫌だの、国外スタートが嫌だの、愚痴が多くなって来た。
ツール・ド・フランスに行く前から、もうフランス人みたいになってきちゃったよ。
明日から全日本
ヨーロッパにいるとき、クルマでの移動は1日1000kmが普通で、ブエルタが終わった翌日などは、1600-1700kmを1日で走ったことこれまで3回。去年もやったけど、今年もおそらくやるだろうなあ。
最初にやったときはもう絶対やらないと誓ったのだけど、仕事のことを考えると、やらざる得ないのです。

明日、広島で行われる全日本選手権に行くのですが、自宅からクルマで650kmほどあるようです。
土曜日に行き、日曜日に戻ってきます。

ヨーロッパではスイスを除いては200km/h近く出すことも普通。
僕が良く借りるルノーのレンタカーだと、200まではなかなか出ないのだけど、でも例のブエルタからの帰り、サエーコのチームカーが200で行ったものだから、後ろにぴったりくっつくと、これが出るんですよ。
自転車といっしょというか、当たり前の話なんですけどね。

しかし、日本の名前だけ高速道路、(=事実上の低速道路=天下りの産物)の最高速はわずか100km/h。
いったい、いつ作られた法律なんだろう?
オート三輪がまだ走っていた頃にできたのかなあ。
しかも、追い越し車線をトラックが走るわ、インから追い抜いて行くクルマがあるわ、日本での運転はかなり疲れるのです。
ヨーロッパで走るよりも数倍緊張するはずで、明日からの2日間は、僕も全日本選手権します。
飛行機
5月の連休時だったか、ジロから帰ってくるときだったか、成田空港にカメラマンがいっぱい待ち構えていた。
誰が来るのかと思ったら岡田監督だった。
職員がサポートするVIP扱いだったけど、いまや日本の将来はこの人にかかっているのだから当然ですよね。

自転車選手と飛行機がいっしょになるのはヨーロッパ内ではよくあるけど、それ以外の有名人ではだれだろう。いちばんは年収が数十億円と言われるバレンティーノ・ロッシかな。座席も僕の真後ろで、イタリア人たちがいろいろと話しかけたり、なかにはイタリア人としてはほぼあり得ない名刺をいきなり渡すという行為に出ていたおやじもいた(ヨーロッパで名刺交換の習慣自体があまりなく、僕も年に数回しかない)。

それから抱腹絶倒の話を聞いたことがある。
アメリカからイタリアに戻るイタリアの自転車メーカーの社長たちが、
「あなたたちは特別にわずかのお金を払っていただければ、ビジネスからファーストにアップグレードします」と言われたという。
その理由はファーストクラスにソフィア・ローレンが乗っていて、限られた人だけをファーストに入れるということになり、それがたまたま自転車業界の連中に話がふられたらしいのだ。
みんなOKし、飛行機に乗り込んだとたん、今はこの業界にいないけど、元プロ選手のそいつ、元来のお調子者の癖で「チャオ、ソフィーア!元気かい!」と飛行機に乗って顔を見るなり言った。
さすがにこのときはみんな呆然となったという。
8月20日に砂田弓弦ツール&ジロ報告トークショー開催
CICLISSIMO No.20ツール・ド・フランス完全レポート号の発売日となる8月20日(金)に、監修者である自転車レースフォトグラファー、砂田弓弦氏の「2010ツール&ジロ報告スライド&トークショー」を開催します。
 この号で特集するツール・ド・フランスに加え、ジロ・デイタリアの写真もスクリーンに映しながら、全ステージを取材する砂田氏がエピソードや裏話を披露します。
 終了後に同じ会場で、『CICLISSIMO No.19』『CICLISSIMO No.20』『砂田弓弦写真集ツール・ド・フランス 七月の輪舞』『2010ツール・ド・フランス公式プログラム』の直売サイン会も行ないます。
 トークショーの詳細は下記のとおりです。

 ・日時:8月20日(金)・18時30分〜20時(開場18時)
・会場:八重洲ブックセンター本店8階ギャラリー
 (東京駅南口下車、徒歩3分) 
 ・募集人員:100人(予約制、申し込み先着順) 
  ※定員になり次第締め切らせていただきます 
 ・申し込み方法:八重洲ブックセンター本店まで
  電話で申し込み 03-3281-7797
  (八重洲ブックセンター本店で案内チラシ兼申込書を
   入手できます) 
・ 主催:八重洲ブックセンター 
・ 協賛:八重洲出版 自転車事業部
マウス交換
マウス交換
昼過ぎから雨が降り出したけど、朝のうちに自転車に乗って来たのでラッキーでした。
ジロが終わって帰国してからというもの、ほぼ毎日自転車に乗ることができていて、体調もいいです。
ただ、1ヶ月間もレース現場に出ないのは、ビジネスの上でマイナスで、やっぱり少なくともドフィネかスイスのどちらかに行かないとダメかなあという気がしています。

ところでマジックマウスに交換しました。
これまでのマウスは、ボール部分に埃が入って使用不能になることが多く、昨年買ったものなんてわずか数ヶ月の命でした。さすがにクレーム処理で新品交換してもらいましたけど。
でも本当はMacBook Proを買おうと思ってオンラインショップでクリック寸前まで行ったのです。
でも、ツール・ド・フランス前に機材の入れ替えはリスクが多いと判断し、あとしばらく待つことにしました。
その結果がマウスのみの交換となったわけです。
ちなみにウチの場合、カメラもコンピューターも家族にお下がりが行きます。
機材だけ見れば、もうプロカメラマン並?。
CICLISSIMO(チクリッシモ)No.19
CICLISSIMO(チクリッシモ)No.19
自転車ロードレース専門誌『CICLISSIMO』(チクリッシモ)No.19が6月19日(土)に発売されます。特集は、ジロ・デ・イタリア完全レポート。第5ステージで3位に入った新城幸也と、2度目の総合優勝を果たしたイヴァン・バッソを中心に深くしかも広くレポート。歴史的なプロトン大分断が起きた第11ステージの検証、リクイガスの山岳ステージ戦略、ランプレ・メカの山岳ステージ対策、新人賞ポートのインタビューなど盛りだくさんの内容です。レースは、ジロのほかにアルデンヌ・クラシック3連戦のアムステルゴールドレース、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、フレーシュ・ワロンヌをグラフィックにレポートします。開幕が迫ったツール関連記事も充実。総合優勝本命コンタドールとフランス期待の総合上位候補ルメヴェルのインタビュー、勝負所となるトゥルマレ峠をイノーが下見したレポートは見逃せません。
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『CICLISSIMO』 no.19 八重洲出版発行 6月19日(土)発売 綴じ込み付録:砂田弓弦撮り下ろしポストカード3枚 税込み定価1,575円
http://www.yaesu-net.co.jp/cart/cart3.html
2010ツール・ド・フランス公式プログラム
2010ツール・ド・フランス公式プログラム
サッカーワールドカップ、オリンピックと並ぶ世界3大スポーツの一つ、ツール・ド・フランスが7月3〜25日に開催されます。これまで世界12カ国で翻訳出版されていた公式プログラムの日本語版が、いよいよ6月19日(土)に発売されます。選手、出場22チーム紹介、行程、ステージガイド、周辺トピックス、歴史の全6章からなるオールカラー全168ページの詳細版です。チーム紹介のページには、ツール5回優勝のベルナール・イノーによる辛口の選手批評が載っています。歯に衣着せぬイノー節、炸裂です。ステージガイドは、山岳ステージを見開き2ページで展開し、重要な上り坂のディテールが分かる高低図が入っています。また随所にレキップ社が所蔵するモノクロ時代の貴重な写真を掲載。ツールのテレビ観戦にうってつけのガイドブックです。
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『2010ツール・ド・フランス公式プログラム』(日本語版)  八重洲出版発行 6月19日(土)発売  税込み定価1,575円 オールカラー全168ページ 
http://www.yaesu-net.co.jp/cart/cart3.html
タイムマシンに入る(Macの宣伝ではありません)
タイムマシンに入る(Macの宣伝ではありません)
もうすぐツールなので、その準備もやっているけど、今、日本でやっている仕事の中心はジロの写真集の準備。
たくさんやらなくてはいけないことがあるのだけど、特にポジで撮ってある写真からの選択作業は時間がかかる。
だけど、昔のことが思い出されるし、また新たな発見もあるのが楽しい。
「あれ、グエリーニってナヴィガーレでも走っていたのか」
「コッポリッロ、懐かしい。今、なにやってんのかな」
「ザナッタ、若けー」などなど。
まあ、こんな名前を出しても、今のファンにはなかなか分かってもらえないかもしれない。
今、監督をやっている連中の多くは選手だったので、走りの写真を見ると、これまたタイムトンネルの世界だ。

そして、人間の記憶って、つくづくすごいと思う。
っていうか、自分が妙なことを思えているのに気づく。
たとえば1996年のジロのタイムトライアルのブーニョの写真。
「このとき、ブーニョの成績がひどく、オートバイで横から撮ったのは俺だけだったんだよな。後ろでクルマを運転していたフェレッティと目が合ったとき、ウインクしてくれたんだよね」というふうに。
14年前のレースのワンシーンが、鮮やかに蘇ってくるのだ。
ジブリの「熱風」
ジブリの「熱風」
本棚にずっととってある数少ない雑誌の一つがスタジオジブリから出ているこの「熱風」だ。創刊は2003年1月で、全巻持っている。
日本の雑誌で全巻持っているのは、もしかしてこの熱風と、自転車競技マガジンだけかも(最初の数年はすばらしく良かったけど、それ以降は読む価値なし)。もちろん、チクリッシモは全部持っている。自分の雑誌ですから。
熱風は非売品で、いつも日本の自宅に送っていただいている。
毎回テーマが異なっているのだけど、その道のエキスパートが多く、勉強になる話があふれている。
なんと創刊号には、以前からまっとうな自転車の本を出し続けておられる未知谷の飯島さんが書かれている。
第2号はこれまた驚きの「自転車特集」で、恥ずかしながら自分もここに書いている。
最初、電話で執筆の依頼を受けたとき、ジブリのことを知らなかった。
話が終わってから妻に「ジブリという会社から原稿を依頼された」と言うと妻は絶句し、そして「あんたのことを初めて尊敬した」と言われた(笑)。
やがて、ジブリの高坂さんが「茄子・アンダルシアの夏」を作られたときにテレビで対談する機会があったのだけど、拙著を持っていてくださることを聞いて感激した。
こんな経緯もあってますます熱風のファンになったのだけど、読み出すと止まらないのが、写真家である石川直樹さんの連載だ。
小生よりも16歳も年下なのだけど、文章がいい。曖昧なところがなく、パンフォーカスの写真を見るような思いで読んでいる。
なにかテーマを見つけて追い求めて行く姿勢を感心して見ている。

とにかく、わずか2000円で年間定期購読もできるので、みなさんにもお勧めします。
写真は熱風の最新号。
事故
夜、書斎で仕事していたら、近所の人が飛び込んで来て、近くの倉庫にクルマが突っ込んだと知らせてくれた。
あわてて現場に走ると、最初なにが起きたか分からなかったのだが、建築資材の上にクルマが高く乗りあげており、アクロバティックな事故に驚いた。
若い運転手はぴんぴんしていて、携帯電話で連絡しているところだったが、突然近所の人が川の中に人が倒れているのを発見。
もうびっくりして、すぐに運転手と二人で引き上げ、裸足て走って家から毛布を持ってきて包んだ。
高校生くらいの子は意識がなく、乗っていた自転車も鉄くず状態だった。
もう命が助かってくれることを祈るばかり。
運転手もいっしょになって被害者を助けてくれたけど、警察から人身事故だと分かるとお前呼ばわりされ、そして現行犯逮捕で手錠をかけられて連れて行かれるのを見て、もうやるせなくなった。
被害者を川から引き上げたということで、警察から事情徴収もされた。
ジロが終わって平和な毎日を過ごしていたけど、いきなり大変な事故現場を見てしまった。
とりあえず
もう連日朝から自転車に乗っている。夕方に乗ると、のどの渇きを癒すために夕食でビールを飲み過ぎてしまうけど、朝はこれがない分いい。
ここ20年くらい、日本でもイタリアでも家にいるときは夕方に乗っていたけど、これからはできるだけ午前中に乗ることにしよう。

しかし、iPhoneやipadがそんなにいいのでしょうか?
先日アップルストアで見て来たけど、とりあえず買わない。
僕の回りにはパソコンに触ったことがない友人は何人もいるし、それで生活に支障がないのだったら、逆にうらやましい。
まあ、先日のアスタナの本を出すというイギリスの出版社の担当者、画像が300dpiでなければダメということにこだわっていたのだけど、解像度のことを基本的には分かっていないので、再送するはめに。中途半端に分かっているのも考えものだ。

選手の中にもパソコンや電子機器がだめというのはいて、たとえばスペインのラストラスはメールを送るのもやっとである。
去年、ホテルでキーボードのことを聞かれたのだけど、「おれはこういうの、まったくダメなんだ」と頭を抱えていた。
だけど、これでも(失礼!)グランツール全部で区間優勝できているのだ。
パンターニはダブルツール達成時には携帯電話を持っていなかった。

iPhoneやipad、おれは買わない...つもりだが、ニュースになっているとつい見てしまうなあ。うーん。
強化合宿中
強化合宿中
今日も原稿を1本、朝に送った。
そんな自分にご褒美ということで、朝10時からトレーニング、いや、強化合宿開始。
パールイズミのシームレスパンツとジャージを下ろした。
縫い目のない服だ。ソーヨーのシームレスタイヤを彷彿させる。
ソーヨーのシームレスタイヤはリムに糊を付けて貼る作業がめちゃくちゃ難しかった記憶があるが、パールイズミのシームレスを着るのは、普通の服と何ら変わらない。あたりまえか。
今日は1時間45分走った。
服はすごく快適で、技術の進歩に感心した。
ツールに向けて調整中の自分を、写真勉強中の家族に撮ってもらった。

一昨日のガゼッタは、ドーピング自転車という見出しで、自転車の中にモーターを内蔵するやり方を大きく取り上げていた。
カッサーニは「50歳の今、これを使えばジロの区間優勝も可能」という。
アスタナの本がイギリスで
ジロが終わったばかりだけど、欧米のクライアントはすでにツールの準備に忙しいみたい。
そのうちの一つがイギリスで出されるアスタナの本で、昨夜写真のやり取りがあって、結局ヴィノクロフのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュのゴール写真となった。
表紙なのか、中で使われるのか知らないけれど、7月初旬の刊行となれば、やっぱりツールに合わせてということだろう。

雑誌ではなく、書籍というのは、そうある話ではない。
オーストラリアで出されたエヴァンスの本で写真が使われて以来、数ヶ月ぶりである。
出たら送ってくれることになっているけど、いろんなストーリーであふれているアスタナだから、ちょっと興味はある。

よっしゃ、原稿を1本書いたので、これから自転車に乗ってこよう。今、朝の10時38分。
帰国直後の恒例の行事
1ヶ月間、日本の家を空けただけで、書斎に積まれた郵便物にうんざり。
今回は1ヶ月間だったからこれでもまだ良い方で、これが3ヶ月間の海外取材だったりするともう...。
夕べは午後10時にベッドに入って、
「ああ、良く寝た。よし仕事だ」と思って書斎に行くと、まだ深夜1時だった。
だけど、朝までそのまま仕事を続行。
時差ぼけが完全にとれるまでには最低1週間はかかる。

とりあえず、郵便を片付け(間違えてアメリカからの小切手も捨てそうになった)、荷物もまとめ、読まない雑誌は捨ててと。
そして脚の毛も剃って自転車に乗ってきた。
ツール・ド・フランスを迎えるのに、万全に調整して、ビールじゃなかったピークを合わせなければ!!
おっと、その前に全日本選手権だ。
日本到着
昨日帰国したのだけど、この日に都内で泊まる分の下着を成田から送った荷物から出すのを忘れてしまった。
そもそも、バッグの脚が取れていて、クレーム処理で気が取られたのだ。僕自身、バッグの破損は初めてだったのだけど、成田のJALの事務所にいったら、すごい人。ロストバゲージやら、スーツケースの破損の処理をする人が多いのにびっくり。

都内ですぐに下着や靴下を買いに行ったのだけど、幸いシャツは持ち帰って来たワインやらオリーブオイルやらをくるむのに使った新品のTシャツがあった。
最近、レースにいってももらえるものがほとんどないのだけど、昔は鞄やらTシャツやら、もういっぱいあったのだ。
ミラノの家の近くの子供らの自転車クラブや、日本の自転車クラブの忘年会の景品に出したりしたこともあったけど、Tシャツはミラノの家にも日本の家にも、使っていない昔からのものがたまったまま。
ワインをくるんで来たものを着ようと思ったら、VUELTA 2002と書かれていた。幸い、カビや虫食いはなかった。