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アクセル・メルクス引退
アクセル・メルクス引退
雑用ばかりで、なかなか仕事ができません。
そんなうちにもうすぐお盆だし、下旬からはブエルタも開始。
ツール終了後の貴重な日本での滞在が、砂時計のように少なくなっていきます。
先日購入したNECのLCD2690WUXIというモニタは快適なんだけど、注文したMacBook Proがまだ届かず、ああ待ち遠しい。

相変わらず自転車界はドーピングのニュースばかり。
そんな中で、アクセル・メルクスの引退があった。
僕がこの仕事を始めた頃はまだアマチュアで、お父さんはアクセルのレースにくっついてクルマを運転しているうちにいらいらして、ますますヘビースモーカーになったんだよね。
メルクスが現役時代、ときどきタバコを吸っていたのを知っていますか?
1970年にメキシコでアワーレコードを作ったときも、終わってからいっぷくしている(拙著・イタリアの自転車工房栄光のストーリー(アテネ書房) をご覧ください)。
宇都宮であった世界選(90年)のとき、お父さんはベルギーチームの監督で来たけど、ズボンのポケットはしっかりタバコで膨らんでいたもんね。
でも今は胃の手術をして、すっかりスマートになったというか、老け込んでしまったというか…。
カタールではレース委員長として毎年来ているのだけど、胃の手術をしたのを知らなかったときに、エレベーターの中で
「なんでそんなに痩せたんですか」と訊いたら
「ウチの女房が食べさせてくれないんだよ」と、ジョークを飛ばしてくれた。
去年、そのカタールのレースで、逃げている選手に近づき過ぎて、直接注意された。
なにしろ運転手が現地の人で、自転車レースの経験がまったくないのだから仕方がない。
だけど以降すっかり顔を覚えられて、今年のツールの最終日にシャンゼリゼでばったり会ったときには、向こうから手を上げて挨拶してくれましたよ。

そうそう、アクセルの話だった。メルクスというと、すぐにエディの話しになってしまって…。
アクセルだって強かったのですよ。
2001年のシーズン当初のUCIランキングは20位ですかね。たいしたもんですよ。
いつだったか、ミラノ〜サンレモのチプレッサだったと思うけどアタックした。運転手はジロ30回の大ベテラン。当然エディの現役時代も見ている。
「父親が7回!!勝ったミラノ〜サンレモで、息子がアタックだよ。感動しないかい?」と言ったら、
「う〜ん、別に」とあっさり。
僕は感動したけどなあ。
(写真は97年のジロ。親父が息子のレースを観に来た)
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