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時差ぼけ真っ最中
時差ぼけの真っ最中で、急激に睡魔に教われて夜8時に床についたものの、わずか3時間後に目覚め、2時間後に無理に寝ようとしたけど寝付かれず、また書斎に戻りました。
選手に弱い選手と言えば、パオリーニを思い出します。
オーストラリアのツール・ダウンアンダーに来たとき、数日経っても良く眠れなくて、スタート前でも眠たい顔をしていました。
僕も、今日は1ヶ月ぶりに自転車に乗ってきたにもかかわらずこれですから、まああと数日は掛かるでしょう。

新しくなったMacBook Airを注文しました。
レースで持ち歩くスペアーという位置づけです。
1台持っているけど、フォトショップがさくさく動くにはほど遠く、メインマシンになにか起きたらどうしようと思いながら、3年間携帯しました。
次のブエルタや世界選では、最小の11インチを持参します。
これより帰国
午前中、パリのホテルに閉じこもって、写真整理をすべて完了しました。
サーバーからクライアントによって写真が次々とダウンロードされて行き、ツールの人気の高さが伺えます。空港でレキップを広げると、自分の写真が1枚出ていました。

昨夜、遅い時間にご飯を食べに行ったら、レストランの中から声をかけられました。誰かと思ったら、僕がメインのフォトグラファーをやっているオーストラリアのライド誌の編集長でした。
エヴァンスの優勝で、雑誌もますます売れるでしょう。

今回はハラハラ・ドキドキの良いツール・ド・フランスでした。
取材に関して言えば、最初にオートバイが追突されたときは、どうなってしまうかと思いましたが、終わってみれば、総じて順調でした。
ただし、撮影の規制がどんどん厳しくなっていて、一昨日に続いて昨日もオートバイの除外が一社でました。
オートバイが選手を落車させた事件以降、僕らオートバイ組に対して非常に神経質になっています。
これにはちょっと困っています。

このあと、夜8時の全日空に搭乗し、帰国します。
今年はブエルタへの出発がお盆あけで例年よりも1週間早く、それが何より残念ですが、しばらくは自宅でゆっくりします。
こんなところから写真電送
ガリビエのステージが終わって反対側にあるホテルまで30km。
レース終了後はプレスルームに寄らず、すぐにホテルに直行した。
ところが、ホテルの無線LANは使い物にならず。
しかたがないので、町中のボーリング場にある無線LANを使用中。
ボーリング場といっても、音楽はディスコ並み。
自分がこれまで過ごした仕事場の環境としては史上最悪(客として入ってきたベルギーのオートバイ運転手に笑われた)。
でも、写真が送れて本当に良かった。

(大音量でパソコンがぶるぶる揺れてます)
今日は第16ステージ
昨日の休養日は快晴だった。たまっていた仕事をホテルで片付けた。
ツールが終わって翌日の月曜日のパリ発の便に乗るのだけど、日本で仕事がない状態にしておきたいのだ。

今年はブエルタの開始が1週間早く、お盆明けにヨーロッパに戻ることになる。
だから日本での滞在期間が短くなる。
秋には写真集の発行が予定されていて、その準備があるから、できるものは今のうちにやっておきたいのだ。

今日は第16ステージだけど、また土砂降り。
今年のツールはジロと正反対。本当に天気が悪い。
シュレクの父ちゃん
シュレクの父ちゃん
第11ステージは、シュレクの父ちゃんがコースにいたので、そこで停まって立ち話兼撮影。
「アンディは勝てますかね」と聞くと
「コンタドールは強いよ」とまずは謙虚に。
でも
「アンディとコンタドールが競り合っているときに、フランクにもチャンスがある」と本音を。
それから、エヴァンス、ヘーシンク、バッソ、クネゴらの名前も。
「えっ、クネゴはダメでしょ」と言ったら
「だけど、ツール・ド・スイスでは非常に強かったから」と、きっぱり。

実は、クネゴの代理人と先日賭けをした。
クネゴが総合10位以内に入ったら夕食を奢らなくてはいけない。
代理人はその業界ナンバー2で、また見慣れない高級腕時計が光っていた(兄弟で、二人とも)。
その儲けぶりをみて、最高の料理を奢らせてやると思った。

あっ、だけど我が友人のクネゴにも本当にがんばってほしい!
恥ずかしながら、コンタドールからサインをもらった
恥ずかしながら、コンタドールからサインをもらった
スタート前に、リクイガスの友達が
「お前の撮った写真が出ている雑誌をやる」という。わざわざイタリアから持ってきてくれたのだ。
それは、ガゼッタが毎週土曜日に出している新聞の付録雑誌だった。
ニバリかバッソでも出ているのかと思ったら、なんとコンタドール(笑)。
ジロの最終日のタイムトライアルで、ミラノのドゥオーモ前にゴールしたときのものだ。

せっかくもらったのだからと、サクソのところにいって、コンタドールからサインをもらった。
ちゃんと(親愛なる砂田へ)と書いてくれた。
よし、コンタドールを応援しよう!

あっ、リクイガスからもらったのだから、バッソも応援せねば。
連日のハプニング
連日のハプニング
毎日、何か起きています。レースもだけど、自分の話。
今日はスタートに着いたとたん、タイヤに針金が刺さってパンク。
幸い、今日のスタートであるル・マンのサーキットの周りにはガレージ(フランスでは修理屋の意味)がたくさんあって、そこに飛び込んだ。
修理代45ユーロ。
スタートには間に合った。
連日のハプニング。
明日は何も起きませんように。
すでにブエルタの用意
ツール・ド・フランスが終われば、シーズンの3分の2は終わったようなもの。
だけど、雑用も山のようにあって、実際ブエルタ行きのチケットや、レンタカーの手配もここ数日で完了した。
ブエルタのホテルはとっくに予約を終えている。

だけど、日本滞在中は、写真集の用意などで休む暇はまったくなし。
というか、休めるのは11月のほんの数日だけというのが、ここ数年の決まりのパターンだ。

この仕事は好きだけど、年間200日もホテルに泊まるのはもううんざり。
趣味で自転車をやるのと、仕事で自転車をやるのとは大違いである。
早くもやっちまったぜ
早くもやっちまったぜ
今までのオートバイの運転手がジロを最後に引退したので、このツールでは初めての人と組んでいる。
ジロ12回の経験で、運転もうまいし、性格もいいので、気に入っている。

今日は道が広いにもかかわらず、集団を抜くのが難しい日だった。
それでプロトンの後ろにいるときに、前にいたAFPのオートバイにベルガ(ベルギーの国営通信社)が接触して共に倒れた。その直後にいた僕は急ブレーキでかろうじて接触を免れたが、後ろにいたワトソンに突っ込まれて僕らも倒れた。
稀な玉突き事故である。

怪我はなかったけど、オートバイのバッグ(けっこう高価なもの)の一つが壊れた。
なんとか大丈夫だろうと走り出してみたものの、ロックが壊れていて、道の凸凹だけで、飛んで行ってしまった。
警察官たちも停まって、駆け寄ってくる騒動に。

幸い、僕らのオートバイはこのレースの公式スポンサーであるカワサキで、メカニックが帯同している。
僕がプレスルームで仕事している間に運転手が修理に行くと、部品交換は無料でしてくれたという。
だけど、バッグは壊れたままで、応急処置のまま。

まだ3日目でこれである。
だけど、誰にも怪我がなくて本当によかった。
ツール・ド・フランス現地から
昨日、羽田からの深夜便でパリに到着しました。
いきなりTGVが動かなくなって、一時はどうなるかと思いましたが、30分遅れで動き出してほっとしました。
今はツール・ド・フランスの現地からです。

シクロチャンネルに、写真展の初日の動画がアップされています。
https://www.cycloch.net/main.html#/movie/view/5546

それから、明日放送の「世界ふしぎ発見」にちょっとだけ出るみたいです。

これから、カメラマン会議に行ってきます。