2024-11-17
セルジュ・パウェルスがベルギー・ナショナルチーム監督に
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2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
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2024-09-12
砂田弓弦全国巡回写真展 @ 富山
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新宿でパンターニの映画を見た
今年のシーズン途中で引退したペタッキが全盛期のとき、自転車雑誌を買うことがあるのか聞いたら、
「買わない。だってチポッリーニとパンターニのことしか書いてないから」という返事だった。
チポッリーニとパンターニは、自転車界のスターだった。
彼らが活躍した90年代、自転車界は勢いがあった。テレビも新聞も、自転車に大きなスペースをとっていた。
レースもアタックに次ぐアタックで面白かったし、いろんなスポンサーがレースやチームについた。観客も多かった。パンターニはシトロエンのテレビコマーシャルにも出ていた。
この2人のキャリアは、自分のフォトグラファーとしてのキャリアとも一致している。
ジロが始まる時になると、ガゼッタの雑誌部門から自分に金が振り込まれた。大金でしかも前払い…今では考えられないことだ。
選手たちがドーピングしているのは、少なくとも自転車界で生きている人間はみんな知っていた。
走るスピードが異常に速いことがなによりの証拠だった。
それにある年のジロで、ギリシャからイタリア本土に渡る船で検査が行われるという情報に驚いたチームは、船を使わずにはるばる陸路でギリシャからイタリアに戻っていった。
今、僕はニュージーランドに来ているけど、出国する前に新宿でパンターニの映画を見た。
フェスティナ事件でジャンマリー・ルブランが
「チームがドーピングに関わるなど、あってはならない…」と言っていたけど、当時はチームが予算をとって主導することはあたりまえだった。
走っていた選手たちは、なにもやっていないと言うのが決まり文句だったけど、引退した今になって、やっていたことを前提で話をするものだから内心すごく驚くことが多々ある。
「そういう時代だった」という認識を僕らは共有している。
結果的に僕はパンターニに稼がせてもらったし、ステップアップさせてもらった。
彼と話をしたことがある唯一の日本人でもあっただろう。
マドンナ・ディ・カンピリオでの失格事件でも、当日、ガゼッタの雑誌のグラビア数ページに写真が掲載され、意気揚々としてスタートに行ったら、とんでもないことになっていた。
そんなこともあって、映画を見ている間、いろんな感情とか思い出とかが湧き上がってきて、恥ずかしながらずっと涙が止まらなかった。
とにかく、パンターニはあの時代の犠牲者であるという思いが強い。
「買わない。だってチポッリーニとパンターニのことしか書いてないから」という返事だった。
チポッリーニとパンターニは、自転車界のスターだった。
彼らが活躍した90年代、自転車界は勢いがあった。テレビも新聞も、自転車に大きなスペースをとっていた。
レースもアタックに次ぐアタックで面白かったし、いろんなスポンサーがレースやチームについた。観客も多かった。パンターニはシトロエンのテレビコマーシャルにも出ていた。
この2人のキャリアは、自分のフォトグラファーとしてのキャリアとも一致している。
ジロが始まる時になると、ガゼッタの雑誌部門から自分に金が振り込まれた。大金でしかも前払い…今では考えられないことだ。
選手たちがドーピングしているのは、少なくとも自転車界で生きている人間はみんな知っていた。
走るスピードが異常に速いことがなによりの証拠だった。
それにある年のジロで、ギリシャからイタリア本土に渡る船で検査が行われるという情報に驚いたチームは、船を使わずにはるばる陸路でギリシャからイタリアに戻っていった。
今、僕はニュージーランドに来ているけど、出国する前に新宿でパンターニの映画を見た。
フェスティナ事件でジャンマリー・ルブランが
「チームがドーピングに関わるなど、あってはならない…」と言っていたけど、当時はチームが予算をとって主導することはあたりまえだった。
走っていた選手たちは、なにもやっていないと言うのが決まり文句だったけど、引退した今になって、やっていたことを前提で話をするものだから内心すごく驚くことが多々ある。
「そういう時代だった」という認識を僕らは共有している。
結果的に僕はパンターニに稼がせてもらったし、ステップアップさせてもらった。
彼と話をしたことがある唯一の日本人でもあっただろう。
マドンナ・ディ・カンピリオでの失格事件でも、当日、ガゼッタの雑誌のグラビア数ページに写真が掲載され、意気揚々としてスタートに行ったら、とんでもないことになっていた。
そんなこともあって、映画を見ている間、いろんな感情とか思い出とかが湧き上がってきて、恥ずかしながらずっと涙が止まらなかった。
とにかく、パンターニはあの時代の犠牲者であるという思いが強い。