2024-11-20
イタリアは名将マルティネッリが立候補
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2024-11-17
セルジュ・パウェルスがベルギー・ナショナルチーム監督に
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2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
ゆいの壁
百聞は一見に如かず
自転車ファンにもいろんなタイプがあるのだけど、イタリアでは「現場で見た」あるいは「選手や関係者から聞いた」というのが圧倒的に多い。
先日もモルティローロの山頂で写真を撮っているときに、まずは警察官から
「これほどの坂が、他にあるのか?」
観客から
「ピレネーの山々はどれくらいなの」などなど、質問を受けた。
一方、日本のファン、あるいはジャーナリスト?に多いのは、圧倒的にインターネット丸かじり派である。
もう、こっちが感心するくらい、読みあさっている。
今から30年ほど前、僕は当時イタリアで自転車に乗っていたのだけど、夕食でビールを飲んでいた。
そうしたら、知らない人が
「君、自転車に乗っているのだったら、ビールはダメだ」ときた。
まあ、イタリアやフランス独特のあれ…。グレッグ・レモンも本の中で語っている
「チーズは良いけどアイスクリームはダメといった不合理なヨーロッパの自転車の世界」である。
そのとき、よぼよぼのおじいさんが、
「俺はアンクティルが鶏肉とシャンパーニュを腹に入れてスタートに行くのを見た」と言い出して、両者の口論が始まったのである。
イタリアの自転車文化は本当にすごいと、心底ひれ伏した。
僕が世話になっているイタリアの近所のおじいさんは、並以下の自転車ファンだけど、それでもスイスのルガーノまでコッピの勝った1953年の世界選を見に行っている。
因みにムッソリーニの死体が吊るされたミラノのロレート広場も見ている。
「自転車に乗って行ったけど、すごい匂いでさ…」なんていうのを聞かされて、生唾を飲んだものである。
僕は写真を撮るのが仕事だからだと思うけど、インターネットで得た知識を並べる人には傾斜度ゼロで、見たことを言う人に耳を傾けてしまう傾向がある。
仕事のベースをイタリアにおいているのは、こういうことも理由の一つなのだ。
先日もモルティローロの山頂で写真を撮っているときに、まずは警察官から
「これほどの坂が、他にあるのか?」
観客から
「ピレネーの山々はどれくらいなの」などなど、質問を受けた。
一方、日本のファン、あるいはジャーナリスト?に多いのは、圧倒的にインターネット丸かじり派である。
もう、こっちが感心するくらい、読みあさっている。
今から30年ほど前、僕は当時イタリアで自転車に乗っていたのだけど、夕食でビールを飲んでいた。
そうしたら、知らない人が
「君、自転車に乗っているのだったら、ビールはダメだ」ときた。
まあ、イタリアやフランス独特のあれ…。グレッグ・レモンも本の中で語っている
「チーズは良いけどアイスクリームはダメといった不合理なヨーロッパの自転車の世界」である。
そのとき、よぼよぼのおじいさんが、
「俺はアンクティルが鶏肉とシャンパーニュを腹に入れてスタートに行くのを見た」と言い出して、両者の口論が始まったのである。
イタリアの自転車文化は本当にすごいと、心底ひれ伏した。
僕が世話になっているイタリアの近所のおじいさんは、並以下の自転車ファンだけど、それでもスイスのルガーノまでコッピの勝った1953年の世界選を見に行っている。
因みにムッソリーニの死体が吊るされたミラノのロレート広場も見ている。
「自転車に乗って行ったけど、すごい匂いでさ…」なんていうのを聞かされて、生唾を飲んだものである。
僕は写真を撮るのが仕事だからだと思うけど、インターネットで得た知識を並べる人には傾斜度ゼロで、見たことを言う人に耳を傾けてしまう傾向がある。
仕事のベースをイタリアにおいているのは、こういうことも理由の一つなのだ。