2024-11-17
セルジュ・パウェルスがベルギー・ナショナルチーム監督に
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2024-10-18
東京での写真展
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2024-10-02
ランカウイの厳しいステージ
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2024-09-28
ゆいの壁
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2024-09-12
砂田弓弦全国巡回写真展 @ 富山
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オートバイの事故
ヘント〜ウェヴェルヘムでベルギーの選手が審判のオートバイに轢かれて亡くなるというショッキングな事件があった。
残された家族や親、友人のことを思うと、胸が痛む。
映像を見たわけではないが、避けようがないような状況だったらしい。
オートバイに乗っている自分は、亡くなった選手もさることながら、この運転手のことも非常に痛ましく思った。
これはオートバイに乗っている者なら誰にでも起こりうることだ。
僕だって97年のジロ・ディ・イタリアで、今ニッポの監督をやっているマンゾーニが下りで落車して僕のオートバイの前に滑り込んできたため、運転手が急ブレーキをかけて転倒し、放り出されたことがある。
また、2014年のミラノ~サンレモで、集団を追い越している時に落車が起き、今ジャイアントで走っている中国のジが滑り込んできた。幸いなにもなかったが、足元に落車した選手を感じた時のあの驚きの感触をまだ覚えている。
僕らオートバイに乗って撮影しているフォトグラファーの間でよく話に出るのは、どんなに気をつけていても避けようがないときがあるということだ。誰にでも起きる可能性があるのだ。
クルマを運転するドライバーが、いつどんな事故を起こすか分からないのと同じことだ。
ところが、今回の報道を見て、もうどうしようもないのが一部のマスコミである。
まずは選手にマイクを向ける。
選手は走るのが仕事であって、レースがどんな風に運営されているかは全く知らない。
当然、オートバイを減らせ、違う道から追い抜けなどという。
そこにはすでに書き手側の結論があるわけだ。
言っておくが、レースの中にいるオートバイで、必要がないものは1台もない。
オーガナイザーや審判、警察、フォトグラファー、テレビ…とりわけ、交差点や危険箇所などで旗を振っている連中は、選手の安全のために働いているのである。
何年か前、フランスのサンディ・カザールがカタールとオマーンでオートバイの運転手をやってくれた。
彼に感想を聞くとまずは
「選手の時はわからなかったけど、レースでこんなにたくさんの人が働いているのにびっくりした」というのだ。
そういうことも知らず、スタートからゴールまでコースも走らずに高速道路で行って、あとはテレビを見ながら選手のことを批評する人が、レースでどんなオートバイがどんな仕事をしているか、全く知らないし、興味もない。
そんな連中が選手だけに聞いて、まともな記事が書けるだろうか?
ただただ騒ぎを煽り立てているだけだ。オートバイを減らして、レースが運営できるとでも思っているのだろうか?
レースが公道で行われる以上、オートバイは必要不可欠。
ただ、集団を追い越す時の距離の取り方などは、これから厳しくせざるえないだろう。
どうしても数を減らすのであれば、レースをサーキットコースでやるか、国道などの広い道でやるしか方法はないと思う。
もし、今の状態でただ単に減らしたら、今度は一般車、あるいは観客との接触事故の危険性が増えるはずだ。
その点、昨日のガゼッタ紙はとても好感が持てた。
ジロのオーガナイザーで、こうしたオートバイをとりまとめているムラッツァーニを取材している。
彼の分析は、まずはロータリーなど、昔と違って危険箇所が非常に多くなっているのと、レースがスタートからすぐに高速で始まるので、危険性が増している。オートバイもたくさんいるけど、それはレースに必要なものだと、ちゃんと客観的に見ている。
そして、運転手の質の向上、講習が不可欠とも言っている。
オーガナイザー、UCIはなにをやっているんだという記事が溢れている。
そしてただただ数を減らせと書かれている。
書いているお前がいちばん分かってないんだよ!
そういう問題じゃないのだ。
今回の痛ましい事故をみんな忘れてはいけないし、レースを安全に進めるにはちゃんとした分析と対応策が必要ということだ。
残された家族や親、友人のことを思うと、胸が痛む。
映像を見たわけではないが、避けようがないような状況だったらしい。
オートバイに乗っている自分は、亡くなった選手もさることながら、この運転手のことも非常に痛ましく思った。
これはオートバイに乗っている者なら誰にでも起こりうることだ。
僕だって97年のジロ・ディ・イタリアで、今ニッポの監督をやっているマンゾーニが下りで落車して僕のオートバイの前に滑り込んできたため、運転手が急ブレーキをかけて転倒し、放り出されたことがある。
また、2014年のミラノ~サンレモで、集団を追い越している時に落車が起き、今ジャイアントで走っている中国のジが滑り込んできた。幸いなにもなかったが、足元に落車した選手を感じた時のあの驚きの感触をまだ覚えている。
僕らオートバイに乗って撮影しているフォトグラファーの間でよく話に出るのは、どんなに気をつけていても避けようがないときがあるということだ。誰にでも起きる可能性があるのだ。
クルマを運転するドライバーが、いつどんな事故を起こすか分からないのと同じことだ。
ところが、今回の報道を見て、もうどうしようもないのが一部のマスコミである。
まずは選手にマイクを向ける。
選手は走るのが仕事であって、レースがどんな風に運営されているかは全く知らない。
当然、オートバイを減らせ、違う道から追い抜けなどという。
そこにはすでに書き手側の結論があるわけだ。
言っておくが、レースの中にいるオートバイで、必要がないものは1台もない。
オーガナイザーや審判、警察、フォトグラファー、テレビ…とりわけ、交差点や危険箇所などで旗を振っている連中は、選手の安全のために働いているのである。
何年か前、フランスのサンディ・カザールがカタールとオマーンでオートバイの運転手をやってくれた。
彼に感想を聞くとまずは
「選手の時はわからなかったけど、レースでこんなにたくさんの人が働いているのにびっくりした」というのだ。
そういうことも知らず、スタートからゴールまでコースも走らずに高速道路で行って、あとはテレビを見ながら選手のことを批評する人が、レースでどんなオートバイがどんな仕事をしているか、全く知らないし、興味もない。
そんな連中が選手だけに聞いて、まともな記事が書けるだろうか?
ただただ騒ぎを煽り立てているだけだ。オートバイを減らして、レースが運営できるとでも思っているのだろうか?
レースが公道で行われる以上、オートバイは必要不可欠。
ただ、集団を追い越す時の距離の取り方などは、これから厳しくせざるえないだろう。
どうしても数を減らすのであれば、レースをサーキットコースでやるか、国道などの広い道でやるしか方法はないと思う。
もし、今の状態でただ単に減らしたら、今度は一般車、あるいは観客との接触事故の危険性が増えるはずだ。
その点、昨日のガゼッタ紙はとても好感が持てた。
ジロのオーガナイザーで、こうしたオートバイをとりまとめているムラッツァーニを取材している。
彼の分析は、まずはロータリーなど、昔と違って危険箇所が非常に多くなっているのと、レースがスタートからすぐに高速で始まるので、危険性が増している。オートバイもたくさんいるけど、それはレースに必要なものだと、ちゃんと客観的に見ている。
そして、運転手の質の向上、講習が不可欠とも言っている。
オーガナイザー、UCIはなにをやっているんだという記事が溢れている。
そしてただただ数を減らせと書かれている。
書いているお前がいちばん分かってないんだよ!
そういう問題じゃないのだ。
今回の痛ましい事故をみんな忘れてはいけないし、レースを安全に進めるにはちゃんとした分析と対応策が必要ということだ。