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ヴァ・ファン・クーロな日
1985年、初めてイタリアに来たとき、言葉は一言もできなかった。何も勉強してこなかったのだ。
しばらくして、最初に覚えたのは数字だった。
その次にジャンクな罵り言葉だった。自転車選手に囲まれていたのだから、当然の成り行きである。
ヴァ・ファン・クーロはその中でポピュラーなものの一つ(?)なのだけど、昨日・今日でこれを何度連発したか分からない。
まあ、愚痴を聞いてください。

今回のレンタカーはいちばん安いフィアット・パンダを借りたのだけど、空港からバスで連れて行かれたのは名もないレンタカー屋。恐ろしくなって、フル・インシュランスをお願いし、結局高ついてしまった。安物買いの銭失いとはこのことである。
1st ヴァ・ファン・クーロ

ブレーキをかけると異音が発生するそのパンダを1時間運転して、ブレーシアまでパーティーに行って来た。
とりあえず順調に終わり、深夜に帰宅。
さっそく今朝から写真整理を始めようとした。
今回持参したのは今年購入したばかりのMacBook Air。サブのパソコンのつもりだったけど、前のモデルからかなり性能がよくなっていて、メインとしても使えるくらいになっている驚きの改良版だ。
ただ、カードリーダーを持参していていないので、USBコードをカメラに接続して画像を取り入れようとした。
ついでにキヤノンのサイトを見ると、ユーティリティソフトがアップデートされている。画像を取り込む前に、アップデートしたら、なんとそれが起動しない。
よくみると、OS 10.7には対応していないのだ。
かくして、撮った画像を取り込めなくなってしまった。
こうなると、カードリーダーを買うしかない。
2nd ヴァ・ファン・クーロ

あいにく今日は日曜日。最近、ようやく日曜日営業のお店も増えて来たイタリアだか、それでも店を探すとなるとかなり難しい。
インターネットで調べてみると、近くの大型スーパーマーケットが今日に限り特別オープンしていることが分かった。
そこでパネットーネを買い足しつつも、15ユーロの知らないブランドのものを買う。
家に帰ってさっそくそれを使ってみるとが、コンパクトフラッシュが入らないではないか。
無理に入れようとしたら、中に無数ある針金状のものの1本が曲がってしまった。
無料交換してもらいに、再びスーパーへ。
3rd ヴァ・ファン・クーロ

壊れた製品を持っていったら、すんなり交換してくれたけど、すでに昼を過ぎている。
ああ、こんな無駄な時間を過ごすためにイタリアに来たのではないのに...。
急いで家に帰り、コンパクトフラッシュを挿入すると、また入らない。
力を加えると、今度は中のプラスチックの部分が欠けてしまった。
なんだよ、このdigicomという製品は。恐怖のチャイナ・クオリティー、あまりにひど過ぎる。
4th ヴァ・ファン・クーロ

本日3度目のスーパー詣で。
係の人は疑い深い目でこの日本人を見るのもしかたがない。
だけど、おれは何も悪いことはしていない。この製品が悪いのだ。
今度はさらに安い9ユーロの中国製を購入し、差額はビールを買ってチャラ。
すでに時計は1時を回っている。
なんで、こんなカードリーダーぐらいのもので、走りまわる必要があるのか、もう泣きたい気持ち。

この国にいると、ホント、エネルギーを使う。
ダイエットしたいあなたは、イタリアに住むべき。
だけど、もとと言えば、キヤノンが悪いんだよね。天下のキヤノンが。早く10.7に対応したEOS Utilityを出してくださいよ。


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