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ミラノ〜サンレモ その1
ミラノ〜サンレモ その1
そもそも、朝、クルマに機材を積んで出かけるときに目の前に雨粒ではなく、もっと大きな白っぽいものが落ちて来た。
「雪かよ〜」
前日、大会受付でプレス担当者が
「大会当日は寒いけど、雪は降らないはず」と言っていたのだが。
クルマでミラノに向かっているときも、みぞれだった。

レースはそれでもいつも通り、淡々と進行した。
「しばらく集団の後ろについていたが、レースディレクターの許可を取って集団を左側から追い抜くことに。他のオートバイも僕の後ろから着いて来ているようだ。
そのとき、集団を走っている選手がいきなりオートバイの前に入って来た。右側で集団落車が起きたのだ。
オートバイの足下に選手から離れた自転車が1台入って来て、引きずっている感覚を覚えた。
このとき、すごく落ち着いていたのだけど、
「ああ、選手といっしょに落車するんだ」と冷静に思って、覚悟を決めた。(続く)
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