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トラック世界選終了
昨日でトラックの世界選がすべて終了。
最終日は撮影種目が少なめだったこともあり、夜はテレビのスタッフの打ち上げに参加させてもらった。
今回はスピードチャンネルで生中継をやっていたこともあり、総勢約20名とこれまでにない大きな規模だった。
場所は市内の中心にある中華料理屋だったけど、マンチェスターに来て初めておいしいものを食べた。
まあ、天気は悪いし、食べ物はおいしくないし、物価は高いしで、いい印象はなにもなし。
イギリスは肌に合わん。
今日は飛行機でミラノに戻る。
週末から一週間あまり北のクラシック前半の取材で北フランスとベルギーに滞在する。
それから今週はジロのホテルを全部予約しなくてはならない。
トラック世界選手権3日目
トラック世界選手権3日目
マンチェスターは今日も雨。
昨日はホテルに戻ったのが夜10時半。お昼にサンドイッチ一つを食べただけだったので、おなかはぺこぺこ。
だけどレストランはすでに終了していた。なんでこんなに早いの!スペインだったらこれから客が入ってくる時間なのにと一人でむかつきながら歩いて近くのケンタッキーに行ったら、ここもすでに終了だったけど、ドライブスルーならやっているとのこと。
クルマの後ろに立って並んだ。
僕の後ろには観客席で見ていたという二人のイギリス人が並んだ。
僕は普段、ファーストフードをほとんど食べないから、ケンタッキーフライドチキンってどんなセットがあるのかも分からない。
後ろの二人に手伝ってもらいながら注文したら、出てきたのが巨大なバケツと大きなペットボトルに入ったペプシ。
二人も予想外の大きさだったらしく、声を上げて笑った。
こんなジャンクフードでも1,500円を超えてしまう(注文ミスだったからしょうがないか)。
レースが終わってホテルの部屋でファーストフードを食べるのはむなしいよ。
でもトラックの世界選は盛り上がっている。
切符もすべて売り切れだとか。
昨日はイギリスチームの団抜きの世界新記録樹立シーンも見られた。
ガゼッタに連日写真が出ているけど、今日はクレジットが間違って商売敵の名前が。腹が減っていないのに、またむかついた。
マンチェスターから
マンチェスターに無事ついた。
出発時はイースター休暇で、ミラノのマルペンサ空港はごった返していて、しかも安い飛行機だったから、また荷物の重量オーバーなどでごたごた言われるかもと心配していたけど、あっけないほどスムースに。
だけど出発時のミラノは快晴だったにもかかわらず、マンチェスターは雨。先に入っていた日本のテレビスタッフに聞いたら、前日は雪だったとか。
イギリスはやっぱり天気が悪い。でももっとがっかりなのは、ご飯のまずさ。イタリアから来ると激しく落胆します。トラックの世界選は仕事がハードだし、厳しい1週間になりそう。

アドリアーノ・バッフィといっしょの飛行機だった。90年代はイタリアを代表するスプリンターで、一時はメルカトーネでチポッリーニとチームメイトだったけど、ブエルタで二人が接触し、チポッリーニはカスクをつけていない頭をアスファルトに激しく叩き付けて病院送りになったことがあったなあ。
バッフィ自身はジロで区間優勝しているし、お父さんのピエリーノはグランツールすべてで同年区間優勝した選手だった(これはスペインのポブレ、それからペタッキを含めてまだ3人しかいない)。
彼は昨年までアスタナの監督をやっていたけど、現在はフリーの身。
いろいろ話ししたけど、今年のミラノ〜サンレモはすばらしかったと意見が一致。
僕にとってはレベッリンのあの走りはしびれた。
さすがモンテカルロに居住権を持っているだけあるなあ(関係ないか。佐藤琢磨君の取材のあと、どうもモンテカルロが頭から離れんわい)
カンチェッラーラ強かったな
カンチェッラーラ強かったな。
エロイカ、ティレーノ、サンレモで連勝だもん。メルクス並みだね。
だけど普通だったらこれで調子のピークが落ちて行くから、フランドルとルーベは難しいのではないか。
もっとも93年のフォンドリエスとはサンレモで勝った後、フレーシュ・ワロンヌでも勝ったけど、あれは例外的持続力だった。
ミラノ〜サンレモが終わった後、再びオートバイに乗ってサンレモ〜ミラノを敢行。この日の総距離は700kmとなった。後ろに乗っての700kmは大変だよ。
アリナミンを飲んで寝なかったら、翌日はもっと激しい筋肉痛になっていたに違いない。
日曜・そして今日月曜はパスクワ(復活祭)でお休み。ずっと家に閉じこもって仕事していた。
ただし、今日の夕方は自転車で走ってきたので、ちょっとスカッとした。
今、ベルギーのシメイというトラピストビールを飲みながらこれを書いている。
明日からトラックの世界選手権で、イギリスのマンチェスターに行く。
最近はどこの飛行機も荷物の持ち込みに厳しくなっているので、準備に気を使った。
これからミラノ〜サンレモに出発
昨日、誰と会ったと思います?アブドジャパロフです。
現役のときはほとんどしゃべったことがなかったのに、ばったりであったらまるで旧知の仲みたいに話が弾んだので、別れてから笑いがこみ上げてきてしまいました。
こういう例はよくあって、僕らのこのプロトンの中のオートバイに乗るフォトグラファーと選手の関係というのは、妙なものだと改めて思いました。
「チポッリーニがまた走り出したよ(また終わっちゃいましたけどね)。君はどうなんだい?」とからかうと、もうすっかりMTB派なんだそうです。

夜はコルナーゴでパーティーがありました。
ミラノ〜サンレモの前日だからおとなしく家にいることも考えたけど、場所が僕もよく行くおいしいレストランだったので、これにつられました。
メインゲストはアメリカの某有名な芸術家。
ちょうど僕は彼のそばに座って、驚くべき話を聞かされました。
「砂田は○○○を知っているかい?」と日本人なら誰でも知っている有名女性歌手の名前を言うのです。
「ええ、もちろん知ってますよ」というと、
「実は僕の息子がつきあっていたのだけど、向こうから一千万円くらいするピアスを送られてきて、そのお返しのことで僕と妻がもめて、これが原因で離婚することになったんだ。息子とその娘との関係も終わった」
う〜ん、芸能界はすごいんだなあ。

今日はいよいよミラノ〜サンレモ。今、ミラノのうちにいるけど、快晴です。これから行ってきます。
パンターニの本を2冊購入
パンターニの本を2冊購入
ミラノはここのところ連日快晴だ。
昨日、スーパーマッケットの本コーナーにいったら、欲しかった本が偶然目に飛び込んできた。
ひとつはフランスのレキップの記者フィリップ・ブルネールが書いた「マルコ・パンターニ最後の日々」、そしてもう一冊はイタリアのビチスポルトの記者エンツォ・ヴィチェンナーティの書いた「私の息子だった」。共にパンターニの本である。しかも、共に15%オフだった。
二人ともティレーノ〜アドリアティコに来ていて、エンツォからは直接買おうとしたけど、手持ちがなかったのだ。
今は4月発売のチクリッシモ第8号の原稿書きに追われていて暇がないけど、昨夜は寝る前にベッドでフィリップの書いた方から読み始めた。
ティレーノ〜アドリアティコ最終日
今日はティレーノ〜アドリアティコの最終日。昨日は快晴の中でのオートバイからの撮影だったけど、今日はどんより曇っている。
レースが終わったら、500km離れたミラノにクルマで戻るけど、今週土曜日にはミラノ〜サンレモがあるので、いろいろと準備がある。
ミラノ〜サンレモはイタリア人にとって、そうだな、箱根駅伝みたいなものかな。あれをテレビで見て正月を実感するようなもので、実際僕が先週こっちに来たとき、「もうすぐミラノ〜サンレモだね」と近隣の住民たちから声をかけられた。
このティレーノ〜アドリアティコも、ミラノ〜サンレモの調整レースという意味合いが強い。もっとも昔はもっと格式が高かったらしいが。

ところで最近のドル安は、実に頭の痛い問題。僕の海外からの支払いでドル建てのものは多い。一方、取材現場のヨーロッパの通貨はユーロだけど、ここ数年は上がり続けているのでメリットはなにもない。
ユーロに関して言うと、昔はイタリアなんて物価の安い国だったけど、いまや日本より高いものはいっぱいあるというか、ほとんどが高いのではないか。

困ったことをついでに書くと、マックの中に入れていたワープロソフトのegwordが撤退することになったため、ことえりやWordを使っているのだけど、これがまた実にかったるい。それにこれまでegwordで書いた膨大な数の書類があって、これをいずれは変換しておかないと将来読めなくなってしまう。
一括で変換できる方法はないものでしょうかねえ。困った、困った。
モンテルポーネから
モンテルポーネから
朝5時に起きて、6時半に家を出発。約500キロ離れた第3ステージのゴール、モンテルポーネに到着。町はすごく古くて情緒豊か。嘘か本当か知らないけれど、世界の文化遺産の半分はイタリアにあるとか。こんな無名の町でもこうだから、あながち嘘とは思えない。
現地は快晴で、すごく暖かいし、オーガナイザーはジロと同じRCSだから、みんな顔見知り。ぱっぱっと受付をやってくれて、すぐにレースの取材に入ることができる。

ゴール前は20%の激坂で、案の定、多くの選手がストップして歩き出す始末。
チームカーも押さないと上れない。
僕も写真を撮り終わってから押し役に回って汗が噴き出した。
フランドルのコッペンベルフもかくもかや。
ゾメニャーンがレースディレクターとなってから、このティレーノにしろ、ジロにしろ、コースは極めて面白くなった。
ホテルは真っ青な海のそば。
インターネットはただで使えるが、スピードは日本の高速道路並みで、ストレス満開。
「フランスのレキップが写真待っているから早く送れ」と電話があり、初日からすでに戦闘モードだ。

写真はゴール前の20%の上りで走れずに止まってしまう選手たち。
ミラノ到着
ミラノは快晴で湿度も低く、本当に気持ちがいい。
今日は家の掃除と、ティレーノ〜アドリアティコの取材の準備をした。
レースはもう始まっていて、テレビで第2ステージを観戦。終盤に抜け出した選手のゴール勝負となって、ディクイジョヴァンニのイッリアーノが勝った。
テレビのインタビューに泣きながら答えるのを見て、勝つことに慣れていない選手の勝利はやっぱりいいものだと思った。
逃げた中にリッコもいたけど、スプリントでゲルデマンに後輪をハスられて自転車が動かなくなり、歩きながらゴール。いくら頭に来たからといっても商売道具の自転車を投げ捨てたのはいただけないな。
明日の早朝家を出て、第3ステージのゴールに向かう。
成田空港から
今、成田空港にいます。
昨日は都内でジェイスポーツと今年度の打ち合わせをし、そのあと今いちばん買いたいものであるソファーを見に新宿の大塚家具へ行きました。
毎年、大塚家具さんから写真を買っていただいているのですが、どこに飾ってあるのか分かりません。ショールームは各地にありますし、あれってもしかすると大口のお客さんへのプレゼントなのかしら。
同店に行ったのは今年に入って2度目だったけど、今回も見つからずに退散しました。
夜は、下北沢の近藤房之介さんのバー、ストンプに一人で行ってきました。
連絡もせずに突然行ったのですが、近藤さんはカウンターに座ってお酒を飲みながら、やっぱり自転車の本を見ているところでした。
ソファーに対する自分の状態と同じでした。

この旅で大量の荷物をイタリアの家に運ぶのですが、今回はJALのビジネスクラスで、なにもいわれずにスムースにチェックイン。
今、ビールを飲みながらこれを書いています。

パリ〜ニースはUCIとASOがドロドロにもめていますね。
天気も悪く、コースが短縮されたみたいだし。
よく「パリ〜ニース」に行くでしょう?と聞かれます。
たしかに何年か前までは毎年行っていたけど、最近は同時期のティレーノ〜アドリアティコに行っています。仕事の関係なのですが、とりあえずこの理由として
「近年のミラノ〜サンレモの優勝者のほとんどはティレーノ〜アドリアティコを走っているから」というものですが、フランスの同業者から
「でも近年のツール・ド・フランスの優勝者のほとんどはパリ〜ニースを走っているよ」と言われてしまい、言葉に詰まりました。
スーツケースまとめた(全部で70kg!)
年末からこれまで、自分の47年間の人生でいちばん忙しかった気がする。
忙しかった、という過去形を使ったけど、本当は現在進行形で、いったいいつになったら暇になるんだろう。
う〜ん、いけないパターンだ。
心はゆったりしていた方がいいですなあ。

12日からイタリアに行くだよ。青い空が広がり、のんびりとスローライフ満喫みたいなイメージがあるかもしれないけど、たとえばクルマを運転するときなんか、信号が青になって3秒くらい動かなかったらすぐにクラクションを鳴らされる…。うん、自分にはそんなリズムがけっこう合っている。とくに今は、ですね。

外国の雑誌から、
「表紙にベッティーニを使いたいから狙ってくれ」なんて依頼もあって、ちょっとはテンション上がってきた。もうティレ〜ノだよ。1年がはやぇ。
カメラ買いました
ボディはこれまで使っていたマーク3を追加でもう一台。実は昨年出たときに2台注文したのだけど、1台だけ入荷し、もう1台はずっと入荷待ちだったのでキャンセル。
これまで2台の違う機種を使ってきたけど、操作系と充電器、それにシャッターの感触が異なるので困っていた。
とくにシャッターの感触はとても大事で、これまでのマーク2の方は80年代後半に出たEOSシリーズをそのまま踏襲していた感じだったけど、マーク3はちょっと固めだと感じている。
この微妙な感触は、とくに置きピンで撮るトラックレースでは非常にデリケート。昨年の暮れからワールドカップ4レースを撮影したけど、シャッターを押し損ねて何度か撮り逃してしまった。
あれをやると呆然となって、しばらく自己嫌悪に陥ることに。

ちなみに世間で問題になっているオートフォーカスの狂いだけど、たしかにこれまでのものよりもピントが外れることが多いと思う。
だけど、もしそれが嫌だったら自分で腕を上げてマニュアルフォーカスで撮ればいいのであって、現実に昔はみんなそれでやっていたのだ。
なんでもかんでもカメラに期待するのは考えものだと思う。

それから昨年のブエルタで中の基盤が燃えて天寿を全うされた300mm F2.8も新規に購入した。300 F4と100-400のズームも持っているので、買わないことも考えたけど、300・2.8はキヤノンの名品だと思っている。
やっぱり手元にないのが我慢できませんでした。

それからロサンゼルスでプレスルームの机が倒れ、そのときに壊れたストロボも修理せずに買い替えた。580の2型というやつで、これで同じものが2個となった。旧型から大幅に改良されていて、もう圧倒的にいい。

総額しめて90万円(涙)。これら新品のデビュー戦は、中旬から始まるティレーノ〜アドリアティコだ。