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ジロもあと2日
ジロも今日と明日で終わりです。

今回のジロでオートバイが転倒したため、非常に辛い取材となりました。
事故から2週間経ちましたが、今も満足に歩いたり、バッグを持ったりできません。
いっしょに取材しているイイミワ(新城選手の奥さん)が助けてくれているし、関係者からも毎日声をかけていただいていて(昨日もレース中に選手から具合を聞かれたりしもしました)うれしいかぎりですが、いかんせん、満足に歩けないので撮影にも支障をきたしています。

ジロが終わったらすぐに帰国し、治療と機材のリカバリーに専念したいです。
そしてツール・ド・フランスには100%の状態で臨みたいです。
再開
2回目の休養日明けの今日から、再びオートバイでの撮影を始める。
5月17日日曜日に激しい転倒をして以来、足を引きずっていたこともあり、ずっとクルマに乗せてもらっていた。
まだまともに歩けないけど、クライアントのことを考えると無理しないわけには行かず、今日から再開だ。

人が撮った写真をあたかも自分が撮ったように振る舞って、名前と写真を売ることに夢中な人もいるけど、僕はそんなことはしない。
だから、オートバイに乗れない間は撮影点数が極端に少なく、辛かった。
今日から元に戻れればいいと思う。
状況
事故の衝撃は想像以上に大きなもので、あんなに丈夫なカメラのストラップが半分ちぎれていました。初めて見ました。
日が経つにつれて逆に痛みが出てきた部分も多く、膝の周辺の筋肉や、脇腹などはかなり痛く、歩くスピードは80歳のお年寄りと同じくらいです。
昨日は一脚を使ってゴール写真を撮りましたが、それ以上はもうどうしようもなく、やはり時間をかけて自然に治るのを待つ感じです。
いろんな仕事先に迷惑をかけてます。
報告
みなさんから本当に多くの励ましのメッセージをいただきました。
この場でお礼申し上げます。
どうもありがとうございます。

しかし、プレス(報道)が怪我するスポーツって、他にあるんでしょうか?なんて思います。
以前、UCIがオートバイに乗るフォトグラファーから一定額を徴収しようとしたことがあって、僕らが大反対したしたこともあってその案は消えたけど、たしかに選手といっしょに移動するスポーツはないぞと言われた時には、言葉がなかったです。

と他人事みたいに言いましたが、相変わらずちゃんと歩けず、困ってます。
今晩、レースドクターにもう一回診てもらう予定ですが、オートバイに乗れなかったら、やっぱり僕の写真をあてにしているクライアントがいるので、正直言って、気ばかり焦ってます。

事故
事故なんだけど、運転手は骨折がなかったものの、擦過傷等でまだ病院にいます。
僕はレース終了後にいったんホテルに戻ったものの、右膝の痛みがひどく、それから腰に切り傷を負っていたため、救急車でカンポバッソの病院に運ばれました。
体の左側の擦過傷と切り傷(2針縫合)と、レントゲンがとられました。
その結果、骨折はないものの、膝にたくさん水が溜まっているとのことで、再検査しろと言われました。
まだ歩くことができませんが、イイミワ(新城の奥さん)に助けてもらっていて、なんとかやってます。
スタートで
スタートで
昨日、たくさんの元選手がスタートに来ていたのだけど、2人の元強豪から「誰がこのジロで勝つと思う?」と逆に質問された。
一人はターフィで、僕がコンタドールがこのまま行くと思うというと、彼は「リッチー・ポートがTTで逆転する」という。

また今冬4ヶ月もスキーをやっていたというチポッリーニも同じことを聞いてきたのだけど、「コンタドールだと思う」と答えると彼はさらに考えて
「うーん、とにかくこのジロは複雑だ」と意味深げに答えた。
血の噴水
血の噴水
今年はピンク色の水が入った噴水が目立っています。
オーガナイザーが自治体にお願いしたのかなあ?
でも近くで見てみると、吹き上がったいる水はピンクだけど、たまっている水は本当に血の色のようです。
サンレモから
ミラノに着いてからは用事に追われ、そしてサンレモに到着。
ジロの受付は、ミラノ〜サンレモのプレスルームとなっているところだ。
サンレモはイタリア屈指のリゾートなので、物価はかなり高い。
今泊まっているホテル、インターネットもまともに動かないようなボロなのに、一泊1万円以上だ。
日本のホテルのインターネット事情がうらやましい。
イタリアに光ファイバーが行き渡るのは、あと数十年後だろう。
ジェイ・スポーツのウエブで写真が見られます
明後日、ジロに向けて出発しますが、今年からジェイ・スポーツのウエブ会員向けに、フォトギャラリーが開設されました。
http://www.jsports.co.jp/cycle/