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Giroが始まります
今、羽田空港にいて、パリ行きの便を待ってます。
パリ経由でミラノに行き、家で2泊した後、ナポリに行ってスタートです。

今年のジロは、ウィギンスとニバリの争いになると思っていたのですが、先日のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュのヘシェダルの走りはさすが昨年のジロの優勝者、今年も優勝争いに加わると思いました。

反面、日本人選手が出ないことにかなりがっかりしてます。
とくに、ユーロップカーの欠場、つまり新城の不参加は痛い。
日本人選手がヨーロッパのプロチームに20人くらいはいる時代が果たして来るのでしょうか?
トラックの世界選や五輪を見ても明らかなように、JCFは公営ギャンブルである競輪のことしか知らない人が集まっている集団なので、選手育成の期待はできません。
選手個人が本場に渡るしか道はないでしょう。
だけど、そういう若者を僕は応援してます。
帰国して本当に良かったです
明日の夜に羽田空港に行き、深夜便でパリ〜ミラノと飛び、そのあとさらにナポリに行ってジロの取材に入ります。
昨年は北のクラシック最終戦であるリエージュ〜バストーニュ〜リエージュが終わったあとトルコ一周に行き、そのあとジロに行ったので、帰国できませんでした。それが相当きつかったです。
今回はトルコ一周の方からの度重なるお誘いをご丁寧にお断りし、日本に一週間だけ帰国しました。
ずっと家にいたのですが、やはり精神的に相当リラックスできた分だけ、去年とは大違いです。
年間200日をホテルで過ごしている自分にとって、やはりレースを離れて帰国する、家族と過ごすというのは、もっともエネルギーを充電できるときなのです。
これでジロには新鮮な気持ちで臨めそうです。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ終了、帰国します
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ終了、帰国します
レースが終わってプレスルームに行くと、オートバイに乗るフォトグラファーだけのために、名前が書かれた紙が置いてあって座席が確保されているではないですか。
この仕事を25年間やってきて、初めての経験でした。

そのあと、300km走ってシャルルドゴール空港のそばに泊まり、今から空港に向かって帰国便に搭乗します。
このあと、都内でいろいろ打ち合わせがあって、さらに一泊。
家には1週間しかいられないのだけど、楽しみです。
近況報告
とても忙しく毎日を過ごしています。
とくに先日、ミラノの家で寝ていたら、夜中の1時に携帯電話が鳴って叩き起こされました。
相手はツール・ド・フランスの担当者で、アルゼンチンからかけていました(どうりで夜中1時になるわけです…)
次のツール・ド・フランスで解決しなければならない問題がオートバイに乗ることが出来る通信社やフォトグラファーの間で起きたため、一昨日、僕と某国の通信社がリエージュで3時間にも渡るミーティングを行い、問題は解消しました。
ツール・ド・フランスでオートバイに乗るというのは、自分で言うのも変ですが、もう大変なことなのです。
現状を見ると、僕がもしこの仕事をやめたら、日本に世界で活躍するプロチームが2つくらいできたときに、日本の共同通信が1台もらえるかどうかでしょう。
複雑な利害関係が絡み合うので、それが3時間のミーティングになったわけです。
それに加えて昨日のフレーシュ・ワロンヌの写真整理、クライアントからの「はよせんかい!」という脅しにも似た写真の催促、家からは「イタリア製のカップチーノカップが割れた」などのメールが入ってきます。
今日1日、ドイツのデュッセルドルフの友人に会いに行ってきます。
今いるベルギーの定宿が「荷物は全部部屋に置いたままでいいよ」と言ってくれたので大助かりです。
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神様、仏様、カンチェッラーラ様
神様、仏様、カンチェッラーラ様
昨日、アムステル・ゴールドレースが終了しました。
今、写真整理に追われています。

2日前のガゼッタ誌の付録であるスポルトウイークに、パリ〜ルーベでのカンチェッラーラの写真が見開きで使われていると、友人が写真を送ってくれました。

パンターニがいた頃はこの雑誌で自転車のことがよく扱われ、僕の写真もずいぶんと使っていただいたのですが、今は自転車の写真が激減してます。
そんな中、2ページの大きさというのは、めったにないことなのです。

パリ〜ルーベ翌日のガゼッタ本紙にも、僕の撮った別のカンチェッラーラの写真が2ページで使われ、最近は彼に食べさせてもらってます(笑)。
マーストリヒトに着きました
明日行われるアムステル・ゴールドレースのスタート、マーストリヒトに着きました。
正確に言うと、そこから10kmほどのベルギーの定宿です。
途中、リエージュ近くの高速道路で追い越し車線を150キロくらいで走っていると、さらにその左側をガードレールすれすれに猛烈なスピードで通り抜けたオートバイがいて、後ろからパトカーが同じくらいのスピードで追っていました。
オートバイとパトカーのバトルです。
クレージーなやつはどこの国にもいるものです。

これから大会受付、フォトグラファーミーティング、時間があれば選手の泊まっているホテルに行って撮影をします。
チクリッシモ No.33は4月18日発売
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ミラノで家具ショーやってます
ミラノで家具ショーやってます
今、ミラノで世界的に有名な家具ショーが行われている。
どのホテルも満杯なはずだ。
僕もこれまで何度か足を運んだことがあるけど、本当に興味を持ち出したのは最近のことで、実際に家を建てて家具を買うとなったことがきっかけだ。
新しい家の横には古い家があり、その一室を書斎として使っているのだけど、この6月に改装を始めるので、また新たに家具も買う予定にしている。
だから、今、家具のことがすごく気になっていて、再来週に帰国したときに、そうした打ち合わせも入っている。

新しい家の家具は、まさに天から降って来た。
イタリアにいるとき、日本の大手出版社から都内でぜひ会いたいと連絡があった。
いつのまにか僕の写真が無断で使用されていることが発覚したらしい。
僕は、意図的じゃないから今回は別にいいですと言ったのに、そんなわけにはいかないと言う。
じゃあ、頂いておきますと言ったら、その額がびっくりするくらい良くて、それにちょっと追い銭して今の家具を買ったというわけだ。

ミラノの家具ショーのニュースに、ジョルジョ・スクインツィが出ていた。
マペイ社の社長で、今はイタリア経団連の会長だから、テレビにしょっちゅう出ている。
自転車ファンには、あの強豪チーム・マペイのパトロンだったと説明した方が良いだろう。

左がスクインツィ、真ん中がワールドカップ総合優勝を果たしたベッティーニ、右が自転車を供給していたコルナーゴ。 Giro di Lombardia 2002
話は1990年のパリ〜ルーベから始まった
話は1990年のパリ〜ルーベから始まった
パリ〜ルーベの前夜、イタリアのカメラマンたちと夕食を食べた。
僕を含めて4人で、そのうちの3人がパリ〜ルーベを20回以上取材。
僕は24回目で、最初は1990年だった。
これを言うと、
「あのプランカールトとバウアーのゴール勝負だよね」といちばんのベテランが言った。
彼はあのレースの翌日、両者に電話をして、家に行って来たという(バウアーはカナダの選手だが、ベルギーに住んでいた)。
当日にアポを取って家に行くなど、今では信じられない話だ。

金持ちチームの代名詞的存在の2つは、すぐに広報を通せという。
昔からやっているベテラン記者の間では、両チームとも「F1と勘違いしている」と、ボロクソに言われている。

昔の話をしだすときりがないのだけど、カレーラの監督をやっていたダヴィデ・ボイファーヴァがプロ選手になって1年目の1969年、マリア・ローザを着た。
その写真を撮れなかったイタリアのベテランフォトグラファーから聞いたのだが、レース後にホテルに行って撮影をお願いすると、マリア・ローザに着替え、自転車に乗って走ってくれたそうだ。
この話をすると、さすがにみんな唖然としていた。
パリの空港にて
パリの空港にて
今、パリのシャルルドゴール空港でミラノ行きのフライトを待ってます。
昨日のパリ〜ルーベの写真整理がまだまだ終わらないので、睡眠時間を削り、空港までのTGVの中でも仕事し、そして今もラウンジで仕事しまくってます。

今日のガゼッタ、僕の写真を使ってくれたけど、見開きの大きさは久しぶり。
ただ、大きさにかかわらず、値段がいっしょというのがこの新聞の泣けるところではあるが...。
ああ、そんなことよりも仕事しよう。
パリ〜ルーベのスタート地点に到着
パリ〜ルーベのスタート地点に到着
ミラノから飛行機でパリに移動し、その後は電車で明日のパリ〜ルーベのスタート地点であるコンピエーニュに到着。
さっそく大会受付を済ませた。

今年のツール・ド・フランスはご存知100回目にあたる。
受付に立派な冊子が積まれていたので中を見ると、先日オーダーのあった去年のツール・ド・フランスで撮影した写真が見開きで使われていた。
クレジットが入っていないのが残念。

こちらは現在曇りで、やはり寒い。
雨が降らないだけまだいいが。
しゃっくり止まりません
昨夜しゃっくりが出始め、カモミッラ(カモミール)を飲んだら収まって深夜になんとか床につけた。
ところが今日のお昼ご飯が終わってから再発。
今も4時間が経過したのにまだ止まらない。
苦しくて、なにもできない。

これまでレースを途中棄権したのは、ジロ・デル・トレンティーノで高熱が出て家に帰ったことだけ。
原因は子供からもらったウイルス性の口内炎だった。
明日からパリ〜ルーベに行く。
しゃっくりでリタイアするわけには行かないけど、ああ、ホント止まらない。
マスク
マスク
明後日土曜日、ミラノからパリに行って、パリ〜ルーベの取材に入ります。
準備で忘れてはならないのはマスク。
もし路面が乾いたら、猛烈な砂埃が舞うので、これがすごく役立つのです。

お昼に食堂でテレビを見ていたら、昨日のバスク地方一周の映像が流された。
山頂ゴールのステージでエナオとベタンクールの2人のコロンビア選手が競り合ったが、すごい人手である。
バスクは自転車熱が相変わらず高い。
ドーピングスキャンダルの影響は軽微なのだそうだ。

一方、今はベルギーを中心とする北のクラシックの時期。自転車はフランドル地方で切っても切れない関係なので、これまたいつも通り大人気。

しかし、もう一つの自転車大国イタリアはもう完全に沈んでいる。
ランプレのマネージャー、ベッペ・サロンニが
「イタリアは自転車に投資する企業がなく、もう死んで行く」と発言したらしく、これを受けてガゼッタの記者マラビーニはフェイスブックで
「ドーピングのつけが全部回って来ている。自ら蒔いた種だよ」と書き込んだ。
チャンピオンだっていない。せいぜいニバリだろうが、まだチャンピオンの域には到達していない。
しかも今年はイタリアで世界選手権があるけど、ニバリとクネゴだけでは戦えない。
僕はイタリアに足を踏み入れて約30年だが、今がこれまでで最もどん底にある。
ワインの御土産
ワインの御土産
今年のジロは2人のオートバイ運転手にお願いするのだけど、昨日は大会後半にお願いする人と打ち合わせをした。
前半にお願いするもう一人はフィレンツェに住んでいるのだけど、ちょうど近くにバカンスで来ているというから、今日打ち合わせをしてきた。

その場所から500メートルもないところにコルナーゴがある。
ウチとは家族づきあいがあって、去年の今頃、僕の家族が日本から来たときに、みんなを連れて挨拶に行って来た。
先日行ったとき、日本にワインを買って行きたいと言ったら、エルネストが家族のために何本かプレゼントしてくれるというので、今日取りに行って来た。
2本はスパークリングワインで、もう1本は白ワイン。白はアルコール度数が15%もあり、とても手がかかっているものだそうだ。
日本の自宅に置いてあるなんちゃってワインセラーは、エルネストからもらったワインが何本も入っているけど、どれも赤だった。

帰りぎわ、昨日カンチェッラーラに祝福の電話をしたから、パリ〜ルーベのスタートで会ったらよろしく言っておいてくれと言われた。
ツール・デ・フランドルを終えて帰宅
ツール・デ・フランドルを終え、夕べは何人かの選手やスタッフといっしょにブリュッセルからリナーテ空港に飛び、夜の11時にミラノの自宅に到着。
今日は祝日ですが、僕にはまったく関係なく、終日写真の整理です。
だけど写真整理はこのくらいにして、もう明日からジロの最終準備に入ります。
ホテルの確認、運転手との打ち合わせ、取材申請など、やることは山積みです。
とくに昨日もイタリアのフォトグラファー同士で話題になったナポリのホテル。
僕らはオートバイや機材があり、安全が確保できないところでは泊まれないので、この辺りももう一回チェック。
ジロとツールが終わってしまえば、あとは惰性でシーズンを終えられるのですが、この2つのレースは取材が大変+高額なだけに、本当に神経質になってしまいます。