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シーズン最初で早くもヘロヘロ
シーズン最初で早くもヘロヘロ
僕は他のカメラマンから見ると、これでも仕事がかなり速いし、丁寧じゃないかと思っている。
だけど、その分というか、逆にと言うか、いつも時間に追われていて、レースになると普通の人の勤務時間の枠では絶対に収めることが出来ない。
ジロやツールなどは夜中までかかり、朝4時とか5時に起きて続きをやっているくらいだ。

さらにいろんな雑務もある。
今、某国の国営通信社が今シーズンの契約の話を持って来ていているのだけど、この対応もしなくてはいけない。
ただ写真の内容の箇条書きを見て笑ったのは
「○○○選手の新しい愛人」とあった。
もう芸能人と同じ扱い。
自転車界は狭い世界だから、こういうゴシップネタが噂で出回ることは尽きないとはいえ、こっちはパパラッチみたいにやらなきゃいけないのかよと、自虐的に笑ってしまった。

写真は女子カタールの第3ステージ。トーダイ一直線にがんばりました。
カタール到着
カタール到着
カタールに到着。
キヤノンのカメラで、今ひとつ現場に出ている者にとって都合が悪いと点があると、前日のこの日記に書いたら、その翌日にファームウエアがアップデートされて、直ったではありませんか!
こりゃ春から縁起がいいわい。

カタールで乗るオートバイ、なんとヴェスパでした。
座席が狭く、ときどき落っこちそうになります。
飛行機の中でカメラをいじりました
アデレードからシドニーに移動したときは雨で、オーストラリアの一部では被害も出たほど激しかったらしい。
だけど、シドニーからのフライトは順調で、遅れもなく成田に到着。
今、空港のラウンジでドーハ行きを待っているところだ。

飛行機の中で、カメラをいじってきた。
普通はそんなことしないのだけど、ちょっとした撮影ミスの反省である。

僕はキヤノンを使っているのだけど、昨年のツール・ド・フランスで、マーク4からXに替えた。
新機種のXは、セッティングを細かくやらないと性能が引き出せないことが分かって来た。
携帯電話を片手でさくさくと操作し、メールをあっという間に打てる人だったら使いこなせるだろうけど、コンピューターが苦手な人にとってはこのカメラを使いこなすのはなかなか難しいと思う。

それから、現場で使う人の立場に今ひとつなっていないところもあって、これで何度もミスをしている。
これはセッティングを変えても直らない部分で、担当の方に言ったら
「たしかにその声は他からも来ています」との返事だった。
だけど、そこを直すにはカメラ全体のセットを見直さなければならないので、現状は無理のようだ。

とにかく、次のカタールでのレースで試行錯誤を繰り返しながら、自分の使い方にあったセッティングを詰めてきたいと思っている。
30年ほど前に学生をやめたけど、いまだ勉強の毎日である。
審判の決定に抗議した
一昨日、コミュニケで
「ゴールでのカメラマンの一脚、三脚の使用を禁止します」とあった。
三脚の使用禁止は当然としても(選手が来たときに避けきれないから)ゴールで長いレンズを使うとき、一脚が必要となることは多い。
僕も昨年から使うことが多くなった。
カメラがフルサイズとなり、その分、長いレンズが必要となったためだ。

禁止の理由は
「撮影が終わったときに、一脚を横にした者がいて、選手に当たりそうになったから」とのこと。
納得がいかなかった僕は
「そのカメラマンを注意し、次にやったらレースから除外すれば良い。世界選やツールをはじめ、すべてのレースで認められているものを、このレースだけ使用禁止にするのはおかしい」と審判に抗議。
すぐに審判は僕の言い分を認めてくれて、使用可能となった。
他のカメラマンから握手を求められた。
自転車界は病んでます
自転車界は病んでます
サイクルスポーツ誌(もちろんイギリスの)が自転車の写真を撮ってくれ、締め切りが迫っていると言って来て、撮っていなかったロットとスカイのメカニックに頼んだ。
ロットは
「倒したら言ってくれよ。調整するから。明日は優勝しなくちゃいけないからね」と、快くグライペルの自転車を貸してくれた。

一方、スカイは、レースで見たこともないメカニックだったこともあるかもしれないが、
「君の前に撮りに来た人が2回自転車を倒したから、人が支えて撮らない限り貸さない」と。
「人が支えた写真なんか使えないし、サイクルスポーツUKが言っているんだよ」と言ったら、
「フォトショップを使えばいいじゃないか」と。

この仕事を始めて25年経ったけど、初めて言われた言葉だった。
「じゃあ、撮らないから」と引き上げてきた。
おれ、やっぱダメだわ、このチームとは。
生活はスーツケースの中
生活はスーツケースの中
今日はレースがない日だった。
だけどやらなくてはいけないことは山積み。
チクリッシモの原稿書きもその一つだし、ブエルタのホテル予約も始めている。
早いのは分かっているけど、レースがないときにやっておかないと、後で困るのだ。

それからツール・ド・ランカウイのフライトの確認もオーガナイザーから来た。
2月20日に関空から出発することにすれば当日の早朝に富山の家を出発すれば良いのだが、1本でも富山からの電車が遅れると、飛行機に乗れない危険性がある。
旅慣れた自分でも、さすがにここまでリスクの大きいスケジュールは組めず、前日都内に宿泊して成田から行くことに(また写真美術館にでも行くかぁ)。
ホテル暮らしがあまりに多いので、1日でも家に多くいたいのだが、この希望はかなわなかった。
今年も150泊は越えそうである。
インドゥラインが
「自分の生活はスーツケースに入っている」と言ったのを雑誌で読んだとき、まさに名言だと思った。
若者よ、放り投げずに飛び込め
若者よ、放り投げずに飛び込め
今回、スーツケースに余裕があったのでチクリッシモを持って来ているのだけど、29号のジロ特集のグラビアにタイラー・ファラーを怒り狂って自転車を投げている写真があります。
本人にこの号をあげたら、「Oh, Shit !」と言いながらも喜んでました。
今度は川に飛び込んでほしいものです。
アデレード2日目
アデレード2日目
世界のレースが不況に瀕していて御土産なんか過去の話になりつつあるなか、このツール・・ダウンアンダーだけは今でも渡されます。
頂いたバッグの中に、iPhoneのケースまで入っていましたよ。
この写真はプレスルームで出されたケーキ。
今年で15回目の開催を表しています。

異常気象のオーストラリアに到着
異常気象のオーストラリアに到着
気温43度のシドニーを経由し、アデレードに到着。
大好きなベトナム料理のフォーを食べた後、大会の受付に。
ちょうど、アームストロングの告白番組が流れていました。
プレスルームはご覧のとおり、テレビに釘付けです。
チーム右京の撮影してます
チーム右京の撮影してます
千葉の鴨川でチーム右京の撮影が終わりました。
和室であぐらをかいて写真整理をしています。
焼酎「右京」、これまたおいしいんです。
アデレード→東京→ドーハ
アデレード→東京→ドーハ
たまたまASOから1週間前に届いた古いメールを見たら、今年の女子ツアー・オブ・カタールが1日早まり、そしてステージ数も当初の3から4に増えていることを発見。
ぜんぜん知らなかった。
アデレードでのツール・ダウンアンダーが終わったあと、シドニーに一泊。
成田にJAL便で着くのは火曜日で、そのまま5時間半空港で待ってカタールに行くのだけど、女子の第1ステージは取材できない。
取材できるのは、到着当日の第2ステージからだ(時差ぼけで辛いのだけど、がんばるしかない)。

招待されているにもかかわらず、初日のステージをパスするのが申し訳なくてASO(ツール・ド・フランスを主催する会社)に連絡すると、すぐに
「君のスケジュールは確認している」との返事が。
去年からプレスの担当者が変わったのだけど、メールの返事がすぐに届くのはこれまでなかったことで、少々驚いている。

写真は去年の女子ツアー・オブ・カタール。
発進準備完了
発進準備完了
月曜日から怒濤の仕事が始まる。
まずは千葉で片山右京君のチームの撮影をやったあと、木曜日にオーストラリアのシドニーに行ってツール・ダウンアンダーの取材。
それが終わったら成田に戻り、5時間後にカタールとオマーンに向けて出発だ。
その荷物がこれで、これから成田に2つばかり送るところ。
さらに、オマーンから帰って来たらマレーシアに行くので、この写真にはないけど、その荷物もある。
マレーシアから帰って来たらどうなるかというと、すぐに東京でテレビの仕事があって、終わったらそのままヨーロッパだ。

というわけでクライアントのみなさん、確定申告に使う支払い調書を早めに送ってくださいね(笑)!
絶対にフランクフルトを経由しない
またしてもドイツの税関のトラブルです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130104-00000310-soccerk-socc
3,000ユーロの腕時計ごときで差し押さえ!信じられない。
こんなことやっているのは、ドイツだけ(とくにフランクフルトが有名。オランダでもたまにあるという噂がありますが)。
カメラやパソコン、腕時計に課税されたらたまりません。
僕はJALとANAを使うけど、絶対にフランクフルトを経由しないことにしています。
仕事開始
あけまして、おめでとうございます。

1月1日からすでに仕事モードです。
なにをやっているかというと、選手の名簿作りです。
チクリッシモで作成する選手名簿のたたき台にもなるのですが、自分の写真整理の根幹を成す部分でもあります。

僕の仕事は、パソコンのソフトで若干色を調整したり、わずかにトリミングすることもありますが、基本的には撮ったものをそのまま使います
だから、一般的な画像処理にはあまり時間がかかりません。
しかし、撮った写真一つ一つにメタデータと呼ばれるものを入れて行く必要があります。
これは撮った場所や日時、状況、撮影者などの文字情報です。
このメタデータでいちばん大事なのは選手名です。
これがかなり時間を食うことになり、僕の場合、ステージレースをオートバイで撮影すると、深夜まで仕事し、そして朝は5時前に起きて再開してようやく1ステージの写真整理が終わるレベルです。
しかし、これでも他の人から比べると速いと自負しています。
なぜなら、日頃から選手名のデータベースの作成をしっかりやっているからなのです。
そしてチクリッシモの選手名簿も、外国語が堪能な人ばかりで作っていますから、完全とは言いませんが、いいかげんな日本語読みも極めて少なく出来ています。

でも明日から少し、スーツケースに詰めるものの準備もしようと思っています。
出国までまだ時間がありますが、今年は特に過密スケジュールなので家に帰れず、そのため成田に到着したら、そのまま新しいスーツケースを受け取ってすぐに出発というパターンだからです。