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セイコー・アストロン、海外で頻繁に移動する人には使えない
これまでずっとGMTという機種の腕時計を使ってきたのだけど、アデレードのように、30分単位の時差があるところでは使えない。
そこで、アデレードに行くときは普通のクオーツの時計を手で修正して使っていたのだけど、昨年、セイコーのGPS時計アストロンを買ってみた。
http://www.seiko-watch.co.jp/astron/
うたい文句にしびれ、1年の大半を海外で過ごしている自分にはぴったりだと思っていた。
ところが実際に使ってみると、空港についても外に出ない限りはうまく作動しない。
しかも、空港には屋根だとか、ひさしが多く、一発で時差が修正されることはまずない。
まして、サマータイムがその国にあるのかどうかも調べなくてはならず、これがけっこう致命的だったりする。
今日もアデレードからシドニーに来て、空港の外で何度もやってみたけど、未だに30分の時差は修正されない。
うまく、衛星を捕まえられないのだ。

このアストロン、海外によく行く人がテストした製品ではない。
セイコーがテーブルの上で作ったものだと思う。
宣伝文句と実際の性能があまりにかけ離れている。

いろんな時差のある国に行く人は、この時計を過信していると、時差が修正されないので、飛行機に乗り遅れる。
携帯電話の時計を見るか、普通の腕時計で空港の時計に合わせるのがいちばんだ。
コンタドールの衝撃映像
ツール・ダウン・アンダーを終え、今、アデレードの空港にいます。
これからシドニーに向かい、そこで一泊します。
今日はオーストラリアの建国記念日らしく、祝日です。

僕はフランスのレキップグループの仕事をよくしています。
同紙のホームページにも写真がときどき掲載されているのですが、コンタドールの衝撃的な映像をここでみました。
http://www.lequipe.fr/Cyclisme-sur-route/Actualites/Il-y-a-10-ans-contador-renaissait/530304

これは2004年の5月のブエルタ・ア・アストゥリアスで、レース中に意識不明となったシーン。
その2週間後、自宅で再び意識を失ったことから、検査を受けたところ、頭の中に異常個所があることが判明したのです。
そこで頭部を切開して5時間に渡る大掛かりな手術を行ったのです。
ジロ・ディ・イタリアで初優勝した時、人生でいちばんうれしいかと聞かれ、
「手術が終わって生きていることがわかった時が一番嬉しかった」と言ったのを忘れることができません。

そして、2005年のこのダウン・アンダーでLLサンチェスとワンツーフィニッシュをしたのが、復帰後の初勝利です。
レース終了後、プレスルームで監督のレハレッタと、メカニックのファウスティーノからコンタドールのことをいろいろと教えてもらったことも、忘れられない思い出です。
こんなフレームがあるんですね
こんなフレームがあるんですね
アデレードで観客が乗っていた自転車。初めて見ました。
外来語
外来語
愛の略字? それとも間違い?
日本にも外来語でいっぱい間違いはあるけど、体に彫り込んであるものだからなあ…。
オーストラリアはエスプレッソコーヒーがおいしい
オーストラリアはエスプレッソコーヒーがおいしい
オーストラリアからスターバックスが撤退するというニュースを見たけど、オーストラリアにはイタリア移民が多く、エスプレッソのレベルが高くてダメみたい。
たしかに街中の普通の喫茶店でおいしいエスプレッソが飲める。
ツール・ダウンアンダーのプレスルームにはエスプレッソの本格的な機械と、それを入れてくれる人が常駐している。
そこに選手も時々やってきて飲んでいく。
今朝はリッチー・ポートが選手一番乗りだった。
ツール・ダウンアンダー
今日、オーストラリアに到着しました。
ツール・ダウンアンダーの取材です。
このレースは自分にとってある意味、世界でいちばん好きな大会です。
その理由は
1 オーガナイズが完璧。

2 一つのホテルに滞在なので、移動のストレスがない。

3 付近においしいレストランが豊富。

4 観客がすばらしい。

とくにこの4なのですが、観客がとても紳士的で穏やか。
対極にあるのがスペインのレース。とくにブエルタはオーガナイズが最悪だし、観客もエキセントリックなのが多くて、本当に嫌。
警察のレベルもひどく、良い選手が集まる以外は、もうストレス満載のレースです。

ちなみにこの大会はツール・ダウンアンダーであって、ツアー・ダウンアンダーではありません。
現地に来ればすぐに分かる話です。


欧州のジャーナリスト
先日、ベルギーのブリュッセル空港に着いた時、クルマで迎えに来てくれたのはベルギーの通信社の友人だった。
駐車場を出るときに「たしか、ジャーナリストは1時間くらいは無料のはずなんだけど…」という。
その待遇に驚くと、
「つい数年前までは2週間くらい置いておいても無料だったと思う」と言うではないか。
たしかにイタリアでも年間わずかの金を払えば高速道路が無料になる制度が昔はあったし、銀行でもジャーナリスト向けの利子があるくらいで、僕も口座を開くときに尋ねると、やっぱりそれは存在した。
新聞も雑誌も基本的には署名入りだし、いろんなところで日本との違いを感じる。

今はだいぶ変わってきたけど、昔はジロに行くと、イタリアのジャーナリストの大半はネクタイ姿だった。
ぱっと見がその人の全てを表すイタリアでは、ジャーナリスト=ネクタイだった。
サンダルに半ズボン、Tシャツが珍しくない日本の出版業界とは正反対である。

パリのテロ事件で、事故現場で記者証を掲げて犠牲者を弔っている映像を見た。
前出のわずかの事例から見ても、ヨーロッパでのジャーナリストの社会的な身分というのは、日本のものとは意味が少し違っているのだ。

僕は国際自転車競技ジャーナリスト協会の日本での代表をやっている。
木曜日にオーストラリアで開かれるツール・ダウンアンダーに行くけど、そこで会長から注意事項などが言い渡される。
中には選手に近づくために欲しがる輩もいるのが現状で、まずはこうしたモラルと立場の自覚が求められる。
もうすぐ出発です
みなさん、遅ればせながら、おけましておめでとうございます。
14日からツール・ダウンアンダーに行きますが、その準備もあって、すでに忙しい毎日です。
レースの準備がこんなに大変だったとは。すっかり忘れてました(笑)。
シーズン最初のレースだから、忘れ物しないでちゃんと終えたいし、今回はフランスのレキップの仕事を丸々請け負っているので、失敗できないのです。
まあ、とにかくレースや黙っていてもやってきます。
今年は27回目のシーズンになりますが、いつも通り、一つ一つ大事にやっていきます。