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またまた雨
冷蔵庫の中がずっと空っぽだったから、夜遅く帰っても食べるものがなく、ビールとそのつまみくらいで夕食が終わる毎日だった。
だけど今日は家の近所を通ったから、集団より先行してスーパーマーケットで買い出し。
レジは人が並んでいたけど、僕がジロの人間だと分かると、頼みもしないのに優先搭乗?させてくれた。
これってイタリアならでは!
集団は出足から50kmのスピードで進行していたから、時間がなかった。
まあとにかく、買ったものを家の冷蔵庫にぶち込んでレースに復帰。
スタートのレニャーノはいい天気だったのに、途中からまた猛烈な雨。
もう参ったよ。
しかも、プレスルームは回線がつながらず、写真を送らずに家に戻った。
で、家に戻って夜12時半までかかって伝送を終了した。
もう雨とイライラでくたくた。
また雨
2度目の休養日に家に戻ったけど、そのあとのステージは全部家から通うことに。
まあ移動は大変だけど、ホテルに泊まるよりかはずっといい。
今日もこれからスイスのメンドリズィオに行くけど、なんとまた雨。
下に住んでいるお年寄りに聞いたら、昔のジロ・ディ・イタリアでもずっと雨だったことがあったそうだ。
僕の体験したジロでは、たしかインドゥラインが最初に優勝した1992年がずっと雨だったような記憶がある。
というわけで異常気象でないことを祈るばかりだが、ジロが終わるまでに大量の洗濯物を乾かしてから日本に帰国しないと、ツール・ド・フランスの準備ができない。
というわけで今、洗濯機を回し続けているところである。
休養日なので、自宅から
プレスルームの回線はもう最悪で、写真電送の時間になると、電話線並みのスピードとなる。
1時間で10枚ほどしか送れない。
レースはともかく、こうしたオーガナイズの面を総合すると、3大ツールでは最下位だろう。
とくにカステッラーノが引退してからは、やりづらくなった。

昨日はレースが終わってから400kmをオートバイに後部座席に座り、自宅に戻った。すごい大変だ。
今日は自宅で写真の整理などをやっているけど、もうくたくた。
これからお昼ご飯を食べに下にあるトラットリーアに行くけど、赤ワインを飲んでそして昼寝しようと思う。
仕事と移動でずっと睡眠不足が続いているからだ。
昼寝した後、エスプレッソコーヒーを飲んでしっかり目覚め、午後3時からはしっかり仕事しよう!(と、自分を戒める)。
これから第16ステージ
昨日は出足は快晴だったのに、ゴールではやっぱり雨が降った。
レースディレクターの采配に、カメラマンから大ブーイングは出るし。
雨と大移動のジロ、レースは面白くなってきたけど、取材する方は最悪の環境である。
おまけにホテルに乾電池の充電器を忘れてきてしまった。
電話して探してもらったけど、出てこなかった。
「人を見たら泥棒と思え」、イタリアにおいては孫の代まで伝えたい名言である。

これから第16ステージのスタートに行くけど、また1時間ほど走らなくてはならない。
これでは仕事なんかできまへんわ。
今日も雨に降られた
今日の第13ステージはやっと天気がよくなって、最初は半袖で行ったけど、途中から雲行きが怪しくなり、そして今日も雨が降り出した。
まだこのジロは中盤で、誰が優勝するのかは明日からの山岳ステージを見ないことには分からないけど、とにかく「移動と雨のジロ」である。

ゴール地点で、ディルーカの代理人がいて、ずいぶん機嫌がいい。今晩、LPRと3年契約を交わすのだという。
またペタッキはバーロワールドからすごく良いオファーをもらっていて、可能性がありそうだ。

しかし、カヴェンディッシュの最後の伸びはすごい。
最後の50mだけなら、現在世界一、二だろう。
昨日は厳しかった
昨日は厳しい雨で、おまけにコースはアップダウンの連続。落車も相次いで起きる厳しいステージだった。
自分の身体はゴアテックスの雨合羽を着ることで守ることができるけど(ああ、昨年ブエルタでクルマのガラスを割られて全部盗まれたから日本で新たに買ったモンベルのカッパ。よくできていて気に入っている)、カメラの雨対策の決定版はない。
去年はイタリア製だかのビニールでできたカバーを使ったけど、これもブエルタで盗まれたし、使い勝手が良くなかったので、またスパーマーケットのビニール袋をかぶせるやりかたに戻った。「安物使いやがって」とバカにされたけど、これがいちばんいいみたい。
だけど、長時間袋にいれていたら、レンズの内部が曇ってしまった。
他のカメラマンも同じ症状で、困っていた。
雨がやんでしばらくカメラを外に出してオートバイで走りながら風に当てていたら曇りは解消した。

自分が撮った写真はいろんな国のメディアに出るけど、ジロはやっぱりイタリアのクライアントが断然多い。
ガゼッタには毎日写真が使われているけど、その他コリエーレ・デッロ・スポルトというスポーツ紙と、トリノを本拠地とする全国紙スタンパにもよく写真が出ている。
昨日は全国紙コリエーレ・デッラ・セーラにも写真が出たが、それはマリア・ローザを着たロバの写真。ロバを何十頭も飼っているブルセギンが優勝したからだ。
今日は第11ステージ
今日は第11ステージ
オートバイの運転手がサスペンションを交換するために休養日を利用してミラノに行っていたけど、戻ってきた。
昨夜、サイレンスのいびき防止スプレーを試してみたけど、寝入ってから起きるまでいびきが収まることはなかった。
やっぱり重症である。
薬箱の中の説明書に「効かない場合は返金します」とあるらしく、チームからもらった薬を返して金をもらうかなんて言っている。
僕が思うに、彼の獣のようないびきの一番の原因は肥満だと思う。すでに百キロを超えているのだ。
敬虔なキリスト教信者だから毎日曜、教会にお参りに行くのだけど、
「お祈りするよりダイエットした方がよっぽど長生きできる」と言うが、聞く耳を持たない。
しかも、血が流れているのは見るのもいやで、落車が起きて血が滴り落ちているときなど、僕を待っている間、ずっと前を見ているのだ。アーメン。

イタリアは悪天候が続いていて、北部のベルガモに至っては警戒態勢をとっている。
昨日のタイムトライアルでも雨が降ったが、今朝はいい天気。回復するようだ。

写真はVIPカーに乗る不肖・砂田。運転手はターフィ。
今日は休養日、ですが…
今日は休養日、ですが…
メールをいただいても、返信もできないくらい忙しい状況が続いています。
レース期間中は食べて寝る以外は全部仕事なのですが、これに加えて今年のジロは前代未聞の移動の多さです。
写真の電送も満足にできていません。
が、昨夜宿泊したキアンチャーノ・テルメのホテルに無料の無線LANがあったので、とりあえずこれまでのものは全部片付きました。
今日はペザロに移動し、最初の休養日です。

いびきのひどいオートバイの運転手は、サスペンションの交換でミラノに帰りました。
せっかくサイレンス・ロットの監督のダミアーニに頼んで、いびき防止薬であるサイレンスをもらってあげたのですが。
本当に効くのかどうか見ものです。

ジロはまだ先が見えていません。
やっぱりドロミテにいかないと、分かりません。
今日はホテルでゆっくりしたい。夕べも睡眠時間は5時間でした。
厳しいです。
4ステージが終わって
せっかくのイタリア南部はどんよりとした天気が続いていて、がっかり。
そして今日は第5ステージなんだけど、目が覚めたときには強い雨だった。
これから雨の中をオートバイで移動してスタートに向かうと思うとうんざり。
ジロはやっぱり強い日差しがないとだめだよな。

とにかくこのジロ、移動・移動・大移動の連続。勘弁してほしいよ。
一昨日のメッシーナからの船なんて長蛇の列。
深夜にホテルに着いたが、なんとか夕食はぎりぎりセーフだった。だけど前日の夕食なんて宅配ピッツァだったよ。
昨日もレース終了後に移動があったので、あたりはもう真っ暗。ホテルが分からず、飛び込みで別のホテルに入った。
だけどそこは速い無線LANがあって、これまで撮った写真をやっと全部送ることができた。
去年はプレスルームの回線が衛星を使うシステムで、速いときには光ファイバーに迫る速度が出たけども、つながらないときはもうみんなが騒いだ。
今年は安定重視の設備だから、速度はかなり遅い。もうイライラが募っていた。
まあ、こんなフラストレーションを解消してくれるのはやっぱりイタリアの食事だ。
パレルモより
成田から全日空機で出国。エコノミークラスで、機内はほぼ満席だったけど、今年に入ってもう3万5千マイルくらい搭乗しているせいか、両側が空席。
こうなるとビジネスクラスよりもいいくらい。邦画を二本みて、最近気に入っているサントリーのビールを3本飲んだ。
日本にいる間は時差ぼけをわざととらなかったから(滞在がわずか1週間で、すぐにヨーロッパに戻ることが分かっていたから)、ずっと睡眠不足。だから飛行機の中ではずいぶん眠れた。
フランクフルト経由でミラノに到着して、レンタカーを1日借りる。
悲劇はこのとき起きた。
家について眠いのを我慢しながらジロの用意をしているときに電話が鳴った。
「レンタカー会社ですけど、あなたにパスポートと免許証をお返しするのを忘れていました」
「ええっ!明日の朝5時半くらいにそちらに行きますけど」
「でもオフィスはまだ開いていないです」との返事が。
リナーテ空港まで再び往復し、これで1時間以上の貴重な睡眠時間と1リットル250円するガソリンを費やした。

今朝は4時に起きてリナーテに向かい、シチリア島のパレルモに到着。飛行機ではゴッティ、ランフランキ、グエリーニらベルガモの元選手らといっしょだった。
今、パレルモにあるプレスルームにいる。
今年は僕の20回目のジロ。RCSのほとんどのスタッフと顔見知りだから、顔パス状態で受付は実にスムース。
今日だけレンタカーを借りてチームタイムトライアルを撮影。明日からオートバイでミラノまでのステージを取材する。
毎日の画像はジェイスポーツのサイトにアップ、それから取材したものは6月20日頃発売のチクリッシモ第9号に掲載される予定だ。
ペタッキの1年出場停止について
アスタナの豪華メンバーのジロ出場が話題になっていたけど、ペタッキが1年間の出場停止を食らったことで、明るい話題が帳消しになってしまった。
気管支の炎症を押さえる作用のあるサルブタモールが検出されたのはほぼ1年前のジロ。パフォーマンスの向上が目的でないことが明らかだったから、イタリア車連は擁護に回って、無罪の判決をいったんは下した。
だけど、イタリア五輪委員会が控訴した結果、ローザンヌのスポーツ調停委員会が逆転有罪としたのだ。
それでは昨年の同じジロでやはりサルブタモールが検出されたピエポリはどうだろう。彼が居住権をもっているモナコの車連は無罪判決を下したが、控訴はなく、今週からのジロを走る予定だ。
自転車選手の最終処分は基本的に管轄するその国の連盟が下す。そこにいろんなひずみが出る。
昨年のツールで血液ドーピングが認められたヴィノクロフに対してカザフ車連が下したのは驚くことに通常の2年ではなく1年。それを受けて、復帰を目指して今トレーニングしているらしい。
同じ薬物が検出されたピエポリとペタッキの管轄が違うというだけで処分が異なるのは、一般の人から見たら納得がいかないだろう。
そもそもこの薬物は自転車界でドーピングとみなされずに長年に渡って使用されてきたものだ。
僕自身、新聞を見たり、人から聞いたりしただけの知識だから、認識が間違っているかもしれないけど、パフォーマンス向上が目的でないのに1年は重すぎると感じている。
連休は日本で
連休は日本の自宅で過ごしているけど、連日天気がいいから掃除をしている。
自分の掃除好きを再確認。
そんななか、アスタナがジロに出場するというニュースが入ってきて驚いた。
しかも、コンタドールが出るのだ。コンタドールはバスク一周で優勝したけど、さらに今終わったばかりのロマンディーを制したクレーデン、そしてカリフォルニアで勝ったライプハイマーもおそらく出るのではないか。
これはかなり面白くなるけど、大会直前の出場決定というのは、あまり聞いたことがない。
これと対照的なのはアックア・エ・サポーネだ。裁判にまで訴えたのに出場が認められなかった。チームのドーピングに対する姿勢が甘いことがゾメニャーンの意思を強固にさせたというのがもっぱらの噂だ。
エースのガルゼッリは今年だけでブエルタ・ア・ムルシア2位、セッティマーナ・コッピ・バルタリ2位、ジロ・デル・トレンティーノ2区間・総合2位、スビダ・アル・ナランコ3位というから泣ける。おまけに今やっているブエルタ・ア・アストゥリアスでも区間優勝したばかりだ。

ちなみに、前年のツール優勝者のジロ出場は、1999年のパンターニ以来のこと。
ジロには大会初日の土曜日にパレルモ入りする予定だ。
うん?となると日本の自宅にいられるのはあとわずか4日。
掃除が終わるか心配だなあ。