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ユーチューブ・ベストスリー
たまにYouTubeで自転車レースを見るときがあるのだけど、これまで何度見てもあきないベストスリーといえばこれです。

1 INDURAIN 1996 TOUR CRACS
1996年のツールでインドゥラインがまさかの脱落。この年のツールは本当に天気が悪かったのだけど、この日の後半は日が射した。そのせいか、インドゥラインが遅れたときに水を要求するのだけど、チームカーがいない。たしかまだエチャバリが運転していたと思うけど、見かねたゲーヴィスのボンビーニがボトルを渡す。この年の終わり、イタリアのある自転車クラブがこれぞスポーツマンシップとして、ボンビーニを表彰した。とにかく、遅れて上がってきたインドゥラインを見た瞬間、脚が震えた。区間優勝したのはルブラン。この3年前に鈴鹿に来たのだけど、ホテルで靴を紛失したので、いっしょに探しまくったがついに出てこなかった。

2 PANTANI 1997 TOUR ALPE D'HUEZ (Rai Sport Italia)
まだ柵がほとんど施されていなかった頃のアルプ・デュエズ。そこをパンターニが走るのだから、言葉はいらない。ツールならではのクルマの3連ホーンにアドレナリンが吹き出す。これぞロードレース!アナウンサーはアドリアーノ・デザーン。2回、東京を案内したが、もう亡くなってしまった。

3 PANTANI 1994 GIRO MERANO - APRICA (Rai Sport Italia)
パンターニがジロの山岳で2区間連勝したとき。モルティローロでアタック。そしてゴールのアプリーカのあの人垣を今でもよく覚えている。ガゼッタはここで僕の撮ったゴール写真を、この年に初めて出したジロの写真集の表紙候補として試し刷りもしたが、ベルズィンが優勝したので話はなくなった。そして連写したゴール写真の多くを紛失。弁償してくれたが、今でも悲しい思い出。アナウンサーはアドリアーノ・デザーンの息子ダヴィデ・デザーン。俺を見ると「馬鹿野郎」という。知っている唯一の日本語なんだけど、教えたのは俺だった...。
雪で挫折したけど
忘年会等で東京に出かける予定で富山空港に行ったけれど、雪で飛行機が飛ばなかった。
先週のヨーロッパといい、今回の富山といい、雪に振り回されている。

今はゆっくりとしたペースで家で仕事している。
機材ではキヤノンの70-200mmの新型を1本購入し、今日にも到着予定だ。
本当はコンパクト・デジカメも1台欲しいのだけど、我慢している。
ここ数年、ときどきコンパクトカメラを使ってみて分かったのだけど、シャッタースピードだの露出だのをマニュアルで合わせてとることはまずなく、すべてオート任せ。
当然オートフォーカスしか使わない。
でも、あのオートフォーカスの「ジー、ジー、カシャ」というもたつきにすっかり嫌気がさしていた。
ところが、先日ヨドバシで触ってきたフジ・FinePix F300EXR、瞬速フォーカスとうたっているだけあって驚きの速さだった。
これならストレスがたまらないはずで、今いちばん欲しいコンパクトだ。

来年1月からはツール・ダウンアンダーに行くけど、そこから直行するツール・ド・ランカウイのオーガナイザーはアデレードからの直行便+日本の帰国便を用意してくれた。
他の招待レースにはまずない待遇で、この辺はすごく感謝している。
日本からも主要選手が参加するので、新型70-200mmレンズで撮りまくってやる。
くたくたで帰国
ブリュッセルからのアリタリアは奇跡的に定刻に出発し、ミラノのリナーテに無事到着。
夕方の帰国便に搭乗するために、焦りまくりの帰国準備開始となった。
まずリナーテで、今度新城のチームのスポンサーになるEuropecarのフィアット・プントを借り、高速道路を飛ばして家に到着。
まずは歯磨きから。昨日は予定していなかった宿泊で歯ブラシがなく、そのまま寝たから。
そして大急ぎでスーツケースに荷物を詰めて出発...。したものの、家族から頼まれていたイタリアのチーズを冷蔵庫の中に忘れてきて、引き返すというトラブルが発生。
コルナーゴで用事を済ませたのだけど、エルネストがクリスマスプレゼントをくれた。2本の高級ワインである。うち1本はコッピのラベルが貼られており、100本限定生産というものだ。

マルペンサ空港には時間の余裕を持って到着したが、クリスマス休暇を前にごった返していて、休む時間はまったくなかった。
前日、ヨーロッパ中が雪で結構が相次ぎ(新聞によると、フランクフルト空港だけで300だか400本が欠航!)、そのせいか我らが全日空、頼んでもいないビジネスクラスへのアップグレードしてくれた。
今年だけで70000マイル近く飛んでいる実績かな。ちなみにJALも45,000マイル飛んでいるのだけど、今後はよほどのことがない限り使わない。だって、スターアライアンスみたいに、どの航空会社でも荷物が20kgオーバー認められるというのがワンワールドにはないんだもん。

今日は朝ご飯も昼ご飯も食べていなかったので、機内食を全部たいらげ、シャンパン、ビール、ワインを飲んでずっと寝てきた。
今、これを羽田で書いている。
ベルギーで災難
ベルギーのアントワープの近くで行われたシクロクロスのワールドカップの撮影をしたけど、大変な目に遭っています(現在進行形)。
途中から雪が振り出し、写真もほとんど送らずにすぐにブリュッセル空港に向かったけど、途中から道に雪がつもり、ノーマルタイヤではらはらしながらなんとか空港に到着。かなり時間もかかった。
そして格安航空会社の代名詞的存在イージージェットでミラノに向かう予定だったのだけど、飛行機がキャンセルとなった。
カウンターは長蛇の列だし、明日は帰国便に搭乗しなくてはならないしで、結局インターネットをつないだ。
汗だくになってアリタリアのほとんどノーマルチケットを購入。
おかげで、乗り換えの人はホテルも手配してもらっているけど、僕は自腹で、今空港のそばのノヴォテルに緊急宿泊。
ミラノで予約してあったレンタカーもキャンセルとなってチャージされる始末。
雪国に生まれ、ずっとスキーをしてきたけど、本当に雪はいや。
コルナーゴのミサ
コルナーゴのミサ
昨日のすごい雪がうそのような快晴となった今日、コルナーゴでクリスマス恒例のミサがあった。
VIPではマーニ、ジモンディ、モッタ、サロンニ、ブーニョ、マペイのオーナーのスクインツィ、それからサッカーの監督として超有名だったトラパットーニなど。

ミュージアムの中には、いつのまにか新城の写真が飾られているではないか。横にブーニョに立ってもらった。
ちなみに、コルナーゴの来年のカレンダーにも新城の写真が入っている。
今度は自転車がミュージアムに飾られるよう、がんばってくれ。
サルデーニャから雪のミラノに戻る
サルデーニャから雪のミラノに戻る
セルデーニャでのリクイガスの取材を終えた。
バッソの固定自転車によるテストに立ち会ったけど、出力値が予想より良くて、みんな満足していた。
帰りは監督のヴォルピといっしょにミラノに戻った。
ヴォルピは1990年の宇都宮での世界選を含めて5回日本に来ているのだけど、昨年は片山右京君のNHKの番組でチームカーを運転しているシーンが放送された。
山岳ステージだったので檄を飛ばすときの言葉が荒くなってきて、放送禁止用語も含まれていたと本人に言ったら「そんなことは絶対ない」と否定していたけど、今度日本からDVDを持ってくる約束をしたので、証拠を見せてやろうと思う。

今朝、妙に寒いと思っていたけど、外に出たら辺り一面が真っ白。雪が積もっていて、今も降っている。けっこう積もってきて、チェーンを巻いているクルマもいる。
自転車をとりに行かなくては行けなかったのだけど、今日は危険なので中止。
雪と寒いのは苦手だ。

写真はテスト中のバッソ。
サッシ死去
サッシ死去
ミラノはいい天気だけど、その分とても寒い。
朝、コルナーゴに寄ったら、エルネストが午後から葬式に出かけるとのことで、ばたばたしている。
そう、マペイのアルド・サッシがなくなったのだ。
かつてはモゼールのアワーレコードに貢献。近年ではマペイ、そしてバッソらを育てたトレーニングドクターだ。
先日日本にもやってきたエルネストの甥のアレッサンドロが今春、腹部にできた腫瘍の手術をしたときに、たまたまサッシが入ってきて、そのとき1年半の命と言われたという話を今日聞いた。
彼らは内密にしていたみたいで、僕は全然知らなかった。
明日からリクイガスの合宿の取材にサルデーニャに行くけど、バッソは昨夜合宿を引き上げて今日の葬式に参列し、今晩再び合流するという。

一方、スペインのオペラシオン・プエルトの主人公フエンテス博士が「私が話したら、スペインのサールドカップ優勝が吹っ飛びますよ」と言って、大きなスキャンダルになっている。
自転車並みのコントロールをサッカーでやったらならば、とんでもないことになることはもうみんなが分かっていることである。

写真は今年のジロで優勝したバッソと、それを喜ぶサッシ。
ミラノより
この秋でJALの東京〜ミラノの運行が停止となり、今回はミュンヘン経由のANA便でミラノに来たけど、ミュンヘンでの待ち時間が多く、やっぱり大変。
そのミュンヘンの滑走路は雪に覆われていたが、ミラノまでのフライトのゲートに行くと、なんとアスタナのメカニックがいた。
カザフスタンに新しいトラックができて、そのお披露目としてチームが揃ったのだと言う。
だけど、行きはミュンヘンが雪で閉鎖となったためにモスクワ経由で飛んだという。
だけど、ビザがないためにトラブルとなって、空港職員と兵士に先導されて違うターミナルに行き、ようやく乗り継ぎ便に乗れたのは出発の2分前だったという。

この時期のヨーロッパはやっぱり寒い。日本の寒さとは質が異なっていて、底冷えのする寒さだ。
家に入っても、日本の新しい家のように断熱が施されている訳ではなくて、基本的には石と壁でできているからいっそう寒い。
だけど、クリスマスのイルミネーションは本当にきれいだ。
銀輪の風
今夜23時30分からBS-TBS「銀輪の風」にて栗村君、柿木君(兄)の三名による対談が放映されます。
先日DVDが送られてきたのですがまだ見ていません。はたしてどんなことを言っていたのやら...。

今、成田空港近くのホテルにいまして、これからお昼の便でミラノに飛びます。
マッサージ師の中野善文君
マッサージ師の中野善文君
これまでヨーロッパの自転車界でいっしょにやってきたマッサージ師の中野善文君が、これからアスタナで仕事をしながらも、ベースを日本に置くことになり、その案内をもらいました。
そしてセミナーを開催するので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
以下、案内文です。

お世話になっております。
私事ですが、イタリアを拠点とした活動に終止符を打ち、
今後日本において活動していくことになりましたのでご報告申し上げます。
日本の拠点は、株式会社インディバ・ジャパンの協力のもと、
「テカール・ジャパン本部」併設の施術マッサージルームにて活動してまいります。
ヨーロッパの活動も、引き続きアスタナにて行いますが、欧州では年間100日程度の滞在になる予定です。
また同社にて今後セミナー等の活動もしていく予定です。
早速ではありますが、第一回セミナーを12月17日に開催致します。
詳細は以下になりますので、是非ご覧になってください。
http://www.tecar.jp/pdf/101208_1.pdf
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ジェイスポーツのツールイベント終了
盛況だったジェイスポーツのツールイベントが終わった後、ジェイスポーツの方々やプリュドムらといっしょに夕食に出かけたのだけど、プリュドムから私生活のことを聞いたのは初めてのことでした。
しかも彼のユーモアのセンスはさすがテレビでずっとしゃべっていただけあって一流ですね。改めて感心しました。

来週の月曜日からイタリアやベルギーに行くため、荷物のパッキングを済ませた。
一方、1月中旬からはツール・ダウンアンダー(オーストラリア)とツール・ド・ランカウイ(マレーシア)、さらにツアー・オブ・カタールやツアー・オブ・オマーンと4レースが連続していて、おそらくオーストラリア、マレーシア、カタール、オマーンと4つの国を転戦する1ヶ月間、成田に着いてもすぐ出発なので、1日も家に戻れないようだ。

いちばん厳しいのがオーストラリアからマレーシアへの移動だ。
日程がハードなので、主催者はオーストラリアからの直行便を用意してくれるが、そのマレーシア航空の場合、最近機内の持ち込み荷物が5kgに制限されたらしく、これだととても撮影機材の持ち込みは無理。
そこで預ける荷物のオーバーチャージをフリーにしてもらえるように交渉している。
カタールエアーもけっこう厳しくて、大阪でもドーハでも機内に持ち込む荷物は厳しく言われる。
チェックインするときは、いつもどきどきする。
今後の予定
昨日は午前中に自転車に乗り、今日も天気がいいので午前中に行ってくる。
シーズンオフを満喫している。
だけど仕事の予定は次々と入っていて、今のところ確定しているのは
12月5日 ジェイスポーツ主催のツール・ド・フランス・プレゼンテーション(東京)
12月14-15日 リクイガス合宿(イタリア)
12月18日 コルナーゴ・クリスマスのミサ(イタリア)
12月19日 シクロクロス・ワールドカップ(ベルギー)
1月16日-23日 ツール・ダウンアンダー(オーストラリア)
1月24日-2月1日 ツール・ド・ランカウイ(マレーシア)
2月6日-11日 ツアー・オブ・カタール(カタール)
2月15日-20日 ツアー・オブ・オマーン(オマーン)

3月はティレーノ〜アドリアティコから始めるけど、もしかするとパリ〜ニースにも行くかもしれない。
さらに今年はジロとツールの間にドフィネ・リベレも取材する予定だ。

昨日、イギリスの雑誌から小切手が2枚届いた。
お礼のメールを書いたら、送ったのは4枚だという!
今日、明日中に着くのだろう。
なにしろ10ヶ月間もの間、支払いが滞っていたのだ。
金がない訳ではなく、経理がずさんなだけ。
とりあえず安心。

週末のツール・ド・フランスのプレゼンテーションは、出演の他にASOやチクリッシモのための撮影や写真集のサイン会もある。