アルゼンチンのブエルタ・ア・サンフアンに来ている。
2016年まではツール・ド・サン・ルイスだった。
以前から来ている人に聞いたら、ここ数年、ヨーロッパの大会に近くなってきたという。
大会は何も選手だけでやっているわけではなく、いろんなもので成り立っている。
たとえばプレスルームひとつとっても、トラックの荷台でパソコンを叩いている写真を数年前に見たことがある。
それが今はエアコンの効いたプレハブである。
コロンビアのフェルナンド・ガビリアは2015年のこの大会（ツール・ド・サン・ルイス）でカヴェンディッシュを破って2区間とっている。
この大会を仕切っているイタリア人のロンバルディが本業の代理人としてすぐにスカウトし、翌年にクイックステップに入れた。
今や年俸2億4千万円の選手だ。モンテカルロに居住権をもっているから税金を払っていないこともあり、コロンビアではとてもつもない大金である。
日本でもこうしたレースや選手が生まれることを切に祈っている。

オーストラリアに来て、メインの一眼レフに加えて、シグマfpも使っている。
今回、fpで撮った画像が初めて媒体に使われた。
ベルギーのフランス語圏の新聞、ラ・デルニエール・ウール（La Derniere Heure）の、サム・ベネットがカンガルーの子供を抱えている写真だ。

https://www.dhnet.be/sports/cyclisme/sam-bennett-veut-faire-oublier-elia-viviani-chez-deceuninck-quick-step-5e25c59ed8ad5830318e6ae9

カメラを使っているうちに、フォーカスポイントがタッチパネルで選ぶことを初めて知り（笑）、これができるようになってようやく軌道に乗り出した。画質にはかなり満足できる。
ただ、自転車に乗った選手を撮るまでには至っていない。そこはまだまだ慣れていない。
今日からツール・ダウンアンダー・第1ステージが始まるが、当然持参する。

アデレードは毎日涼しく、今日など雨が降った。
僕は毎年来ていて、もうたぶん15回目くらいになると思うのだけど、雨に降られたステージは1回しかない。
半袖ばかり持ってきているので、長袖のシャツを買わなければいけないかもしれない。

一方、ロビー・マキュウェンは毎年ニセコや白馬にスノーボードをしに行っているが、今年も2月から3週間行くという。
日本に雪がないことを伝えると、すでに知っていた。

地球が本当におかしなことになっている。

大赤字垂れ流しのアリタリアを救おうとする計画がまたまた頓挫した。
このまま本当になくなってしまいそうな勢いだ。

僕は3月にイタリアに行き、6月初旬に帰国するアリタリアの航空券を購入した。
行きも帰りもローマ経由である。
ところが、ローマからの帰国便がキャンセルになったため、翌日のフライトになるというメールが届いた。
前日はミラノにいるため、ミラノから帰国しても全然問題はないので、そういうふうに航空券を変えてほしいと電話した。
ところが、自分たちの都合でキャンセルしておきながら、ミラノからの航空券に振りかえるには追加料金がかかるという、信じられない返事だった。
倒産するからこういう信じられない対応をするのか、いつもこうだから倒産するのかわからないが、本当にまともな航空会社じゃないと思う。

明日からツール・ダウンアンダーに向けてオーストラリアに出発する。
そのあとアルゼンチンに直行してブエルタ・サンフアンを取材。さらにコロンビアのツール・コロンビアにも行く。
大変なスケジュールである。

それからキヤノンで新型カメラを仮予約した。というか、2台買う意思を表明した。ちょっとした自動車が買える価格である。