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写真展のご案内(富山)
写真展のご案内(富山)
展示写真販売はもちろん、ポストカード、Tシャツ、木製フォトフレーム入りの写真などもご用意しております。
また今回会場となるワイナリーのワインもご購入いただけます。
ここのワインは有名レストランで採用されている他、賞を取るなど現在注目を浴びています。

写真展
🗓️
11/23(木)〜11/26(日)
10:00-16:00

📍
ワイナリー「ドメーヌ・ボー」(富山県南砺市立野原西1197)
入場無料

砂田弓弦による写真解説ツアー
🕐全日 11:00〜/ 14:00〜
予約不要
写真展のご案内(大阪)
写真展のご案内(大阪)
大阪府池田市にあるサイクルカフェ「バックヤードイケダ」にて写真展が開催されます。

11月17日(金)午後1時〜19日(日)午後4時30分 写真は販売もいたします。また書籍やポストカードもございます。

また11月18日(土)、11月19日(日)は午後2時半〜午後4時 2階のカフェでトークショーがあります。テーマは
「自転車レースはサーカスだ!」
イタリア・ミラノに拠点を構えながら毎年1月から10月まで年間200日から250日をホテルで過ごし、レースの転戦にあけくれること三十余年。取材で訪れた国は約50カ国にのぼる砂田弓弦さん。地球上の自転車レースと各地の様々な文化を語ってもらいます。
トークショー参加の方はコーヒーとケーキがついて 2000円。申し込みは以下まで
https://coubic.com/backyardikeda/2305856
ロードレースの基本構造が分かっていればツール・ド・北海道は違った
ロードレースの基本構造が分かっていればツール・ド・北海道は違った
先日、北海道新聞のインタビューを受け、それが記事になったけど、大きな反響があったと今日、連絡があった。
一方で、記事にも書いたけど、審判(=コミッセール)と主催者の分業制がわかっていない人が非常に多いのがとても残念だ。
この概念が日本のレースに欠如してしまっているとも言える。

まずプロトンがあると、その前を走る車に主催者側の代表であるレースディレクターが乗る。レースのボスであり、レースの顔だ。もっとも目立つので、たとえばツール・ド・フランスで大臣が訪れるとその車に同乗する。普段はプロトンの前に位置し、逃げグループができるとその真後ろにつく。
それからプロトンの後ろを走るのが副レースディレクターとチーフコミッセールだ。共に後部座席に乗る。レース運営でもっとも大事な車だ。ツール・ド・フランスの場合、ここにラジオツールを喋る人が助手席に座る。ジロのラジオツールの車は集団のずっと前を走るところが異なっているが、こうした基本的な人員配置は同じだ。
この写真は集団の後ろを走る副レースディレクターとチーフコミッセールの車だ。
日本のレースの場合、レースディレクターというものがほぼ存在しない。前にも後ろにも乗っておらず、コミッセールしかいないのだ。レースの主催者がレースの中にいないというのはちょっと考えられないことなのだ。
僕が思うに、1990年の宇都宮での世界選手権が我が国での本格的なレース第1号となった。世界のビッグレースで唯一コミッセールしか乗り込まないのが世界選であり、そのときのことを覚えてしまったのが今に続いているのだと考える。

写真だが、世界チャンピオンのベッティーニはこのとき副レースディレクターに「コースが狭い」と文句を言っており、隣のコミッセールには言っていない。なぜならコースの設定というのは主催者、つまりディレクターの所属会社が決めることだからだ。たとえコミッセールに言っても、そもそも前日についたばかりで、コースの設定には全く関わっていないから話が通じないだろう。
北海道のレース、僕は現場に行っていないけど、おそらくレースディレクターが無線で指示を出してエスコートオートバイをうまく回していたならば、結果は違っていたと思う。

こうした分業が日本ではできておらず、これが今後の大きな改善点だ。こうしたレースの基本構造をほとんどの人がわかっていないのだ。
ロードレースというのは主催者=オーガナイザーが仕切るものなのだ。
ツール・ド・北海道のレース事故 3
北海道新聞に私が受けたインタビュー記事が掲載されています。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/910378/
ツール・ド・のと終了
ツール・ド・のと終了
昨日までの3日、石川県でサイクリングイベント「第35回ツール・ド・のと」が行われ、招待客として走ってきました。
風光明媚なルートと地域住民の協力がある素晴らしいイベントです。
コメントが今日の北國新聞に乗っています。
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1185152
ツール・ド・北海道のレース事故 2
レースをやるのは主催者、規則が守られているかを見るのが審判。
これを分かっていない人が実に多い。日本だけでなく、驚くことに自転車の仕事をやっているものにだって分かっていないのがいる。
ジロだったか、海外の大手のWEBサイトの記者が、主催者は選手に救済措置を与えるべきと書いていて、僕らの間で
「あいつはどこまで素人なんだ。救済措置を与えるのは審判であって、主催者じゃないだろう」と言われていた。

TOJというレースにレースフォトグラファーとして参加した時、ある車があり得ない位置で走っているので、レースディレクター?に言ったら、「審判に言ってください」というではないか。やはりレースディレクターの仕事の範囲を理解しておらず、暗い気持ちにさせられた。そんな指示を出すのは審判ではなく、レースディレクターすなわち主催者なのだ。

それから日本からツール・ド・フランスに出るためにアジアでのランキングを作り、そしてASOに働きかけるというプランを聞いたことがあるが、出場の基準作りはUCIにあるのであって、ASOが作るものではない。これまたレースを分かっていないからこういうアイデアが出てきてしまうのだ。

一方、自分のキャリアにおいて、これまでレースで大きな事故が幾度となく発生したけど、そんなときに審判が出てくることはほとんどなく、責任が問われるのはほぼ主催者だ。
今の北海道の事故だって、審判、コミッセールがどうのこうのと言っている人がいるけど、責任の所在は基本的に主催者の範疇だ。基本的と言ったのは、そこにいたわけではないから、一般的な話である。
仮にそれがレースできるような状態のコースでなければ、主催者に加えて、それを公認してきた連盟にも責任がある。
とにかくロードレースの成り立ちを理解し、事故の責任がどこにあるのか、それをまず明確にしないと、将来こうしたことは防げないということだ。

それから今回、悲しい死亡事故となったけど、選手やチーム側に誰か取材したのだろうか?そして片側車線を承知で長年選手たちが出場していたのだから、それなりに考えがあるはずだ。それを事故だ、片側車線だといったところで、問題の本質には迫れない。
とにかく事故が起きたから今後は中止ということは避けるべきで、これから改善して続けてもらいたいと思う。主催者だってこれまで一生懸命やってきたのだ。

こうした大事故が起きると、声の大きい人が事故の重大さに乗じて的外れなことを言っていることが少なくないように思う。
ツール・ド・北海道のレース事故
ツール・ド・北海道で選手と車が衝突し、選手が重体というニュースを見た。
これまで選手が車との接触で大事故になった事例は練習を含めると何度もあったけど、今回のレース中の衝突、正面同士というのは1度しか聞いたことがない。まさにあってはならない事故だ。
なんとか命だけは助かって欲しい。

それからこうしたとき、まっさきに動かなければならないのはナショナル・フェデレーションなのに、ホームページは止まったまま。半日経ってもなにもできないなんて、あり得ないことだ。
少なくとも家族や友人、チームメイト、ドライバーに対して、言葉をかけてあげるべきではないのか?
今後、世間の人は自転車に対して、サイクリストに対して、レースに対して、どう思うだろうか?