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コミッセールの仕事
コミッセールの仕事
秋にマレーシアで行われるツール・ド・ランカウイに行くことにしました。
数年ぶりのマレーシアです。
この写真はちょうど10年前の同大会。コミッセールとの記念写真なんだけど、欧州から来ている連中はグランツールやクラシック、世界選でもチーフコミッセールを務めており、実力があります。
今年のオーストラリアでのツール・ダウンアンダーでもこの中の一人がチーフをやっていました。

その大会でイタリアのベッティオールがリーダーだったのだけど、脚が攣って立ち止まったところ、テレビカメラが乗るモトも横で止まって映しました。
これに腹を立てたベッティオールがボトルを投げつけました。撮っていた女性カメラマンはそれでも撮り続けました。
僕らメディアにとっては、選手が我々の仕事をさせない大変な妨害であり、どう見ても退場処分が下されます。
ところがそのコミッセール、退場ではなく、罰金とポイント減点という、非常に甘い処分にしたのです。

数日後、僕はスタートで自分の思いを直接彼に言いました。
ちょうど20年前のブエルタ・ア・エスパーニャで、オンセの監督マノロ・サイスがテレビモトに罵声を浴びせてそれが映像でそのまま放映され、退場処分を受けました。
僕はこの件を持ち出し、20年前で退場なのが、年々処分が厳しくなっているこの時代において、退場にならない理由を聞かせてほしいと言いました。
そのコミッセールは、今、ポイント減点はかなり痛いペナルティだと苦し紛れの言い訳をしてましたが、僕が立ち去った後も現場で腕組みをしたまま考え込んでいました。
相当こたえた面持ちでした。

いずれにせよ、コミッセールには大変な責任があり、一人前になるには経験がものをいう世界です。
しかしながら、彼らの仕事の範囲は限られています。
日本では、コミッセールがレースの中心になると思われているふしがあります。
そうではなく、彼らの仕事はレースが規則に沿って正しく行われているかを判断することであり、レースの運営はレースディレクター以下オーガナイザーによるものなのです。
これを理解するには本場のレースで中に入って経験するしかないのですが、日本には世界の一流レースで仕事をしてきたレースディレクターもコミッセールも皆無なので、昔から全然変わっていないのです。
良い選手を輩出すると同時に、コミッセールやレースディレクターでも世界に通用する人を育てていかなければなりません。本来、それの橋渡しをするのが連盟なのですが、日本にはこれまでまともだった時期が創立以来一度もなく、これまた分かっている人がいないという、とても残念な状況です。
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