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証拠写真
証拠写真
これが証拠写真です。孫の代まで語り継がれることでしょう。
ランスからお詫びが!!
昨日の山岳ステージのゴールは、ジロ特有の混乱で、ごちゃごちゃ。
僕はゴールで上がってくる選手の写真を撮っていたところ、アームストロングが自転車で下って行くために、僕の肘がじゃまだったのか、叩いて行った。
それくらいのことは良くあることだし、忘れていたのだけど、今日のスタートで彼が僕を見つけて「昨日はごめん」とお詫びをしてくるではないか!
この時点でランス株は急騰。
本邦初のこのビッグニュースの写真を撮ったイタリアのカメラマンからその写真をもらう予定なので、明日アップできるかもしれない。
アブルッツォの小村ポポリから
アブルッツォの小村ポポリから
昨日のブロックハウスでのステージは、アームストロングやディルーカのアタックで、久しぶりにアドレナリンが吹き出した。
ディルーカ、いいなあ。
そして、これだから自転車はやめられないと心底思った。
イギリスのフォトグラファーとスタート前にバールでお互いの人生設計を語しあって、「何歳でやめるか」を確認したところなんだけどね。
フィレンツェから
フィレンツェから
今、フィレンツェ近郊のシーニャという町に泊まっています。
取材は順調。
先日、ペタッキとファラーに突っ込まれた映像は世界に配信されているので、世界中から驚嘆の賛辞をもらっています!
共に、自宅に行ったことがある選手なんだけど、ファラーにはレース中に謝られたくらい。笑いながらだけど。

昨日、仕事先からシューズをいただいた。選手たちが使っているのと同じものらしい。
ジロが終わったら富山に戻り、毎日自転車に乗りまくる予定!
今日は自宅で休養日
昨日のミラノの記念すべきステージは、選手たちの半ストライキで台無しとなった。理由は交通整理が行われておらず危険だったということらしいけど、僕が見た限り、コース内に止まっていた車は1台。新聞では選手たちの行動が痛烈に書かれているけど、非難されて当然だろう。
僕が思うに、なにかちょっとでも気に入らないことがあればストライキという風潮が強まっていて、これは選手たちが子供のときから甘やかされて育っていることにも原因の一つだと思う。まあ、主導しているのはトップ選手たちだから、すべての「選手たち」という言い方はおかしいかもしれないけど。

それから、アスタナの給料未払い問題だけど、あそこに限らず、このジロで大活躍しているイタリアの某チームもすでに数ヶ月間未払いで、ジロが終わったら、ビッグたちが移籍するという話を聞いた。まだ報道はされていないけど、一部の関係者は誰がどこに行くかも噂している。
サブプライムに端を発した経済問題は、プロレース界に大きく影響している。
第3ステージ終了
第3ステージ終了
昨日の第3ステージ、このヴェネト地方はジロでほぼ必ず通るところなんだけど(選手もかなり多い)、平坦が多く、風景は変化に乏しい。
退屈だったし、ブドウ畑に入ってパノラマ写真を撮った。
そしてその直後に現れたのは、人だかりの急坂。
レースは急に緊迫化して、選手は立ち止まるわ、ラストラスのチェーンが切れるわ、ヴァンデヴェルドは落車で骨を折るわ、バイクで集団を追い越せないわ、久しぶりにアドレナリンが出た。
でもいちばん出たのは、ゴールでペタッキとファラーに突っ込まれたとき。回転レシーブで避けた。
ヴェネツィアから
昨日は4時に起き、ミラノ中央駅の前にあるレンタカー屋に車を返却。
20kgはあろうカメラバッグと、15kgほどのダッフルバッグを持って、中央駅に向かう。
つい最近まで駅前はひどく汚くて、怪しい人間がうようよいた。
僕自身もジプシーの子供に時間を聞かれている間に、反対から大人のジプシーに襲われて電子手帳を盗まれた。
まだ今のようにパソコンが発達していない時代で、あれとワープロが代表的なデジタル機器だったような気がする。
電子手帳には住所録が全部入っていたので、かなり落ち込んだのは91、92年だったかなあ。
だけどここ数年で様相はすっかり変わり、駅前はきれいに整備されて近代的になった。
個人的に建物としては世界でいちばん立派な駅だと思っている。

普段の移動は車と飛行機ばかりで、電車は滅多に使わないのだけど、久しぶりに行って中もすっかり変わっているのに驚いた。
あの不可解な切符売り場も移動し(標識だけは昔のがそのまま残っているのがイタリアらしい)、動く歩道もできている。
あのパタパタと動く時刻表もなくなり、電光掲示に。そして放送もずいぶん聞こえやすくなった。
昔は「ナポリからの電車は16時間遅れです」なんてのが本当にザラで、薄暗い駅でさらに憂鬱になったのだけど、すっかり改善された。
しかも、電車に乗ってさらにびっくり。ちゃんと定刻に発車したのにも驚いたが、2等列車にもかかわらず、パソコン用のコンセントまであるのだ。
もともとイタリアの公共交通機関はヨーロッパの中でも料金が安いことで知られているのだけど、電車は駅を含めてずいぶん向上し、コストパフォーマンスはけっこういいと思う。
だけど、イタリア人ならば誰もが知っている黄色い時刻表がとうとう廃刊になると昨年の新聞に出ていた。
それに、昔は駅にたくさんいたポーターはまだいるのだろうか?
なんだか、消えて行くものもたくさんあって、ちょっと寂しい面もある。
ミラノ到着
連休最終日に成田から出国。連休は毎日自転車に乗ったり、歯医者に行ったりで、有意義だった。
わずかな期間でも、家族と過ごすのと過ごさないのでは精神的にも大違い。

空港の出発ロビーはガラガラだった。
JALの機内食が良くないと書いたけど、それはミラノ発の場合で、成田発の今回はホタルイカの酢みそ和えなんか出たりして、とてもいい感じ。酒も飲み、映画も2本見て(007とグラン・トリノ)、一人でエンジョイできた。

ミラノは快晴で、すっかり初夏の陽気。
で、家に着いたら、なんと飛行機の中に眼鏡を忘れて来たことに気づいてパニックになった。
とりあえずアメックスのコンシェルジェサービスに電話したけど、JALのオフィスはもう閉まっていた。
今日、直接マルペンサのJALに電話したら、ちゃんと眼鏡があった。
お昼にマルペンサまで行ってとってきた。
アリタリアだったら、従業員はストライキ以外やる気がないから、まず出てこないだろう。
ああ、ホントよかった。もうJAL以外乗りません!(ウソ)。
これで厄が落ちた感じで、明日からはヴェネツィアでトラブルは起きないはず。
やる気が出て来た、マジで。
富山から
富山から
パリで車を返してミラノまで飛んだのだけど、旅行慣れし過ぎで、チケットを確かめなかった。そうしたら、普段はシャルルドゴール空港のターミナル3から出ている搭乗便が、いつのまにかターミナル2から出ているではないか!現地でチケットを初めて見て気づき、間に合ったものの焦った。
初心忘るべからず

結局朝ご飯を食べる時間はなく、昼はミラノの自宅でラーメン一杯。飛行機がビジネスクラスだったし、夜は機内で酒でも飲みながらゆっくり機内食を食べようと思っていた。
ところが離陸直後からずっと揺れ続け、なかなか機内食が出てこない。
その日は朝からインスタントラーメン1杯だったからもう腹ぺこで、ご飯前にやっと出て来たおつまみを5袋ももらって食べた。そうしたら、機内食が出て来た時点ですでに食欲なし。
しかし、JALの機内食はいかんなあ。もう10年以上、同じようなものばかり出していて、ワンパターン。
ミラノからの直行便はアリタリアかJALしかない。アリタリアにはなにがあっても乗りたくない(サービス、乗務員の質はワーストワン。これまで嫌な思いをさせられたこと数知れず。旅慣れたイタリア人にも、アリタリアだけには乗りたくないという人が少なくない)けど、かといってJALにも魅力はないなあ。新しいサービスがなにもないから。

とにかく、富山の家に着き、とりあえず片付けなければならないものを順調にやり、今は連休を待ち、ジロを待つという、まな板の上のコイの心境(?)です。

チクリッシモ最新号を読み始めた。手前味噌で悪いけど、良く取材したなあと思った。
イタリア、フランス、そしてこのベルギーの3カ国は、自転車競技を語る上で欠かすことのできない国だ。
13号はぜひ購入してください。今無理に読まなくても、本棚に取っておいてください。いつかきっと役立ちますから。