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CICLISSIMO チクリッシモ No.35
CICLISSIMO チクリッシモ No.35
ツール・ド・フランス
100回大会完全レポート
砂田弓弦監修 ロードレースマガジン
CICLISSIMOチクリッシモNO.35 
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砂田弓弦の写真と現地取材で詳細レポート
 1903年に始まったツール・ド・フランスは両大戦時の中断があり、今年100回大会を迎えた。6月29日コルシカのグランデパールで幕を開け、モンサンミシェルのタイムトライアル、モンヴァントウの頂上フィニッシュ、ラルプデュエズ2回上りの山岳決戦を経て、グランフィナーレは7月21日パリ、シャンゼリゼ。コルシカはナポレオン・ボナパルトの生誕地、途中ナポレオンが創設した陸軍士官学校、ナポレオン街道、パリの凱旋門を通過……ツール創設者アンリ・デグランジェが崇拝していたナポレオンに捧げられたルート設定だった。一方、フランスが誇る7つの世界遺産を巡る観光ガイドの側面もあった。すべてが特別だった世紀の祭典を余すところなくお届けする。
 付録は砂田弓弦がツールで撮影した優勝者C・フルームと山岳賞・新人賞N・キンタナのA2判両面刷りポスター。
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多角的な視点で深く掘り下げた増ページ愛蔵版
・マイヨ・ジョーヌ&ライバル
・チームバイク&機材の新潮流
・出場4回目 新城幸也の23日間
・インタビュー 区間4賞のキッテル
        驚異の新人クフィアトコフスキーほか
・シュレク兄弟の現状と目指すこと
・ラルプデュエズ2回上りの長い1日
・小河原政男の追っかけ絵日記
・全21ステージ詳細レポート
ほか

特別付録:A2判両面刷りポスター 
 ツール優勝者フルーム/山岳賞・新人賞キンタナ
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・ A4ワイド判・150ページ
・ 2013年8月19日(月)発売 
・ 付録とも定価1,575円(本体1,500円) 
 ・八重洲出版発行 4910041381036
いい仕事ですねと言われましたが
いい仕事ですねと言われましたが
今日、医者に行ってきました。この先、海外出張があるのでいつものように薬を3カ月分出してもらったのだけど、先生から仕事のことを聞かれました。
説明すると、「いい仕事だねえ」と言われました。
だいたい
「いい仕事」という人が4割。
「大変な仕事」という人が4割。
イタリアの隣人は、レースから戻るとすぐに次のレースに行くのを見ているから、
「最低の仕事」といいますが。あんたみたいな人とは結婚しないとも言っていました(笑)。
まあ実際のところ、いい面もあれば悪い面もあるといったところでしょうか。
悪い面は、たとえば身体を壊したときの保証はなにもないということ。
「ぎっくり腰になったから、レースに行けません」となったときには、ご飯が食えないどころか、お客さんの信頼をなくすことになります。

それから、仕事の満足度はこんな感じです。
いい写真が撮れたときには30%
それが媒体に掲載されたときには60%
それを見た人から誉められたときに90%
良いお金が入ったときに100% 

最近だと、ガゼッタで2ページに渡って掲載されたこの写真。
チクリッシモのグラビアとしても使いました。
ヴィスコンティ本人からも誉められました。
だけど、ガゼッタの写真料は雀の涙なので、90%の満足度止まりでした(笑)。
日本に戻りました
日本に戻りました
パリからの飛行機の中で酒をたくさん飲み、寝てきました。
本当はパソコンで仕事もしたかったのですが、電源が使えませんでした。JALの飛行機の電源の半分以上は壊れている感じがします。まあ、ボーイングが悪いんでしょうけど。

夕べは都内のホテルに泊まり、チクリッシモで写真の入稿を90%ほど終えました。
そのあと、編集長と人形町の居酒屋に。
今日も打ち合わせがあり、そしてキヤノンでカメラの掃除と修理をしてもらいます。
次の出国が8月16日とお盆の時期で、今やっておかないとダメということもあります。
僕の次のレースはブエルタと世界選、ロンバルディーアです。

日本でやることが山積みなのですが、自転車に乗ったりして、ちょっとゆっくりしたいです。

ツール・ド・フランス終了
ツール・ド・フランス終了
昨日でツール・ド・フランスが終了しました。
今、パリのホテルにいて、今晩の帰国便に搭乗します。

今回は100回記念大会で、昨日の最終ステージの終了がなんと夜11時。
ホテルに入ったのが12時。急ぎの写真を送り終えたのが深夜1時。
当然、夕食はナシでした。
部屋の冷蔵庫の飲み物を飲んだけど、今朝は朝食のオレンジジュースを約1リットル飲みました。
喉がからからでしたし、おそらく身体もビタミンを欲していたのでしょう。
おかげで、2000円もする朝食の元が取れました(笑)。

こんな辛い夜のレースですが、ひとつだけ良いことがありました。
それは、歴代のツール・ド・フランスを完走した選手だけは自由に入れることになっていて、たまたまレースの写真を撮る場所がそこにあったので、たくさんの昔の選手と会うことが出来ました。
シモーニは今も無職で、農業もやったりしていると言ってました。まあ、あれくらいになると、働く必要もないのです。
なんだかんだで、レースの写真を撮るのを忘れて話こんでいたのですが、本当にゴールに行くのを忘れていて、あやうくキッテルの4勝目を逃すところでした。

写真は奥さんを連れて来たターフィ。彼とも話が弾みました。
アクシデント見た
アクシデント見た
チームカーとフォトグラファーのオートバイが接触し、オートバイは土手から転落。チームカーはパンクという事態が。
レースが佳境に入ると、プロトンの後ろは大変な混乱になっていて、この辺は現場にいるものにしか分からない。
本当にハラハラさせられることもしょっちゅうある。

まあ、昨日もそうだったけど、このスリリングな世界に一回足を突っ込むとなかなかやめられないと思った。
この激しさに陶酔し、中毒となってしまうのだ。
天気が変わって来た
昨日のタイムトライアルで、今大会初の雨が降った。
レース後終わった後はどしゃぶりとなった。
今日はラルプ・デュエズを2度上るという大変なステージ。
今朝は雨こそ降っていないものの、空はどんよりとしている。
天気予報は雨。
ジロのクソ天候から見れば今年のツールは恵まれているが、雨はやっぱり嫌。
だけど、もうすぐ日本に帰ることが出来る。
温かい我が家でゆっくりと過ごしたい。
休養日だったけどずっと仕事
休養日だったけどずっと仕事
昨日は休養日だったけど、ホテルのインターネットがクソで、仕事にブレーキがかかっている。
おまけに、駐車場でトラックがバックしたときにオートバイを倒すという事故も発生。
幸い、傷だけですんだが、向こうの保険を使うことになってしまった。

今日は朝6時に起きて写真整理と電送開始。
もし日本のオフィスにある光ファイバーを使えば全部の写真を送るのに1分とかからないけど、もうすでに10時間以上費やしている。
ヨーロッパの通信事情はこんなものなんだけど...。

しかし、未だに出現する悪魔、僕が持っているいちばん古いもので1993年。もう20年前である。
フルームに手を焼いてます
フルームに手を焼いてます
フルームを撮ると、だいたい3枚のうち2枚は下を向いています。
エヴァンスよりもひどい!
もっと前を見てないと危ないぞ!
長い第8ステージ終了
長い第8ステージ終了
朝、自分の長い自転車取材経歴の中で汚点となるドジをやってしまってかなり落ち込むことに。
レースでかなりアドレナリンが出たけど。
ホテルのインターネットがまた遅く、仕事も大きくブレーキがかかった。

スタートで歩いていると「砂田さん」と名前を呼ぶ声が。
誰かと思ったらロビー・マキュウェンだった。
またジャパンカップのクリテリウムを走るそうで、脚もシェイプアップされてました。
ツール・ド・フランス第3ステージを前にして
ツール・ド・フランス第3ステージを前にして
今日の第3ステージのコースの中間地点にあるポルトという村に泊まっています。
急峻な岩山があって、しかも海が迫っており、絶景です。観光客も多い。
調べてみたら、案の定、ここは世界文化遺産に指定されていました。
今日の第3ステージで通過しますが、自分がこれまで体験した数多くのレースでも指折りに美しい風景です。