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梅丹の件
梅丹本舗が自転車連盟のオフィシャルサプライヤーだったにもかかわらず、製品に禁止されている成分が含まれていたという事件。
社長が頭を下げている記事を見たけど、とても痛ましく思った。
梅丹といえば、チームのメインスポンサーになっていた企業だ。
自転車に理解があり、直接的、間接的に恩恵を受けた人も少なくない。
一方的に批判されるならば、もう自転車にスポンサーする企業は食品以外でも激減するだろう。

また連盟の責任を問う声もある。
だけど、今の連盟になにを期待するのだろう?
自転車の本場の連盟から見たら、大人と子供どころか、大人と蟻くらいなものだ。
先日、イタリアの連盟の会長から写真をくれないかと言われ、送ってあげて感謝されたけど、そんな自分は日本の会長が誰なのかも知らない。

それから、報知新聞にコンタドールが汚染された肉を食べて陽性となったと書かれていたが、それは当初の本人側の主張であって、肉と結論が出されてはいない。大手の新聞がこの程度のレベルの低い記事を書いている。

ヨーロッパでは20年くらい前から薬箱に「これを飲むと、スポーツのドーピングテストにひっかかります」と注意書きが書いてあったりする。
日本はどうだろう?
国民的スポーツである相撲や野球が厳しくコントロールされているのだろうか?

はっきり言って、誰も批判できないと思う。
そして、梅丹本舗にはこれからもぜひ自転車界をサポートしてほしい。
フレーシュ・ワロンヌ
フレーシュ・ワロンヌ
これからフレーシュ・ワロンヌに行きます。
僕がこの大会を始めて取材したのは1993年。
フォンドリエストが優勝したのだけど、その時のゴール写真は50mmのレンズで撮りました。
それが今はどのフォトグラファーも300mmです。
立ち位置がずっと遠くなってしまったのです。
逆に、50mmでゴール写真が撮れたこと自体、奇跡的なことです。
写真集のご案内
写真集のご案内
5月18日に写真集が出ます。
2011年から2015年までのツール・ド・フランスです。
なんで2011-2015かというと、前回やった1989-2010が売り切れたからです。
つまり、2匹目のドジョウです。

本は雑誌と違って、履歴書に書くことができます。
実際、雑誌は写真が掲載されても見ていないことがすごく多いのです。
たとえば僕はイギリスの老舗、サイクルスポーツとサイクリングウイークリーの契約フォトグラファーなんですけど、ここ3、4年、実物を見ていないんです。ギャラは毎月振り込まれるけど、雑誌は送ってこないので。
1月にオーストラリアのアデレードに行って、そこで雑誌を手にとってグラビアになっているのを発見!
それからフランスのヴェロマガジンも、先日パリの空港で最新号を手に取り、何ページも僕の写真が使われているのを知りました。
まあ、いつもこんな感じです。

だけど、やっぱり本は違います。
僕も本を出したときにはまず仏壇にお供えし、先祖様に報告しますからね。
みなさん、そんなわけで、またお布施してください。
リオ五輪
パリ〜ルーベからミラノの家に戻り、今週末からのアルデンヌクラシックの準備をしてます。
だけど、初めての五輪取材が決まり、その準備で大変です。

五輪の取材パスの取得は絶望的に難しく、日本の自転車連盟に何度もお願いしたけど、返事すらもらえませんでした。
だけど、仕事先のベルギーの通信社を通して五輪委員会に言ったら、日頃の仕事が認められてあっさりと認可。

そんなわけで、今、準備に追われています。
ツール・デ・フランドル終了
ツール・デ・フランドルから昨日帰ってきた。
シャルルロワの空港は相変わらず警備が厳重で、いったん外に出ると、もう中に入れず、バスが来るまでの1時間、寒い中をずっと立ってた。
レースの取材自体は順調だったけど、モーレンベルフでカメラが動かなくなった。
いったいなにが起きたのは見当もつかない。
動き出したのは、集団がほぼ通り過ぎた時点。

レース終了後、このカメラとは違うカメラで撮った画像がうまく読み込めず、パソコンにコピーするとどうしても止まってしまう。
もう焦りまくりだったけど、なんとかなった。
これもよく原因がわからないのだけど、とりあえずコンパクトフラッシュを交換してみる。

シャルルロワ空港はブリュッセル空港がちゃんと機能していないせか、人が溢れていた。
来週はパリの空港に行き、パリ〜ルーベの取材だ。