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イタリアのWEBマガジンで紹介
イタリアのWEBマガジン biciPROでインタビューされています。

https://www.youtube.com/watch?v=ySkdUSEeQkc
日本に将来なし
梶原の五輪銀メダルはとても良いニュースだったけど、日本の自転車に良いことはまったく耳にしない。
この1年、いろいろ日本の自転車事情を見てきたけど、元凶は連盟5割、チーム2割、その他3割くらいに思っている。
その他というのは、例えば今、五輪が終わったばかりだ。他の国を見てみると、メディアは五輪の総括というか、連盟や監督に対して反省点や今後の課題などを追求する。
日本でこうしたニュースは皆無。そもそも自転車を扱うところに五輪の取材パスが出ないから、会場に入ることすらできない。メディアとして確立されていないということだ。
実際、これまで海外のレースで選手に質問して記事を書く姿を見たことがない。海外のプレスルームで質問した日本人だって1度も見たことがない。
昨年いっぱいで僕はセミリタイアした。そして日本の自転車のために何かしたいという気持ちを持っていたし、今もそれはある。
だけど、暗澹たる思いである。
東京五輪終了
リオ五輪はフォトグラファーとして行ってましたが、レースとしては好きになれず、撮影はもういいと思ってました。
そんなある日、東京五輪のフォトマネージャーとして働かないかというお誘いがあり、レースを支える側を見たいという気持ちもあって引き受けました。ボランティアではなく、組織委員会のスタッフなので、労働条件の契約書も交わしました。また僕の同僚はアメリカとロシアから招致されていますが、もちろん交通費と安くないギャラが支払われています。

みなさんは五輪の内部をあまりご存じないと思います。いうまでもなく、巨大かつショーアップされたスポーツイベントであり、絶対唯一の大会です。当然、取材申請も難しく、例えば日本からツールあたりに来ている人たちに許可が下りる可能性はまずありません。大手の通信社や新聞社が優先されるからです。

仕事を依頼されたフォトマネージャーというのは、フォトグラファーの監督です。個性の強い海外の連中に対して指示を出すわけですから、その世界に顔がきかないと難しいのです。
もっともこれまで僕といっしょに写真を撮っていた人も多いし、世界の大手通信社はツールでオートバイを出していますから、大半は顔見知りでした。
そうしたこともあり、つつがなく東京五輪を終えることができました。
明後日いったん1週間ほど自宅に戻りますが、パラリンピックで再び戻ります。僕にとって初めての大会です。